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DAKAR RALLY 2013

2013年1月8日(火)ダカールラリー 第4ステージ

TEAM HRCのライダーたち、ロングステージで実力を発揮

エルダー・ロドリゲス選手

1月5日にスタートしたダカールラリーは、現地時間8日に、ナスカ~アレキパでステージが行われました。2輪と4輪では、わずかにスペシャルステージ(競技区間)の長さが異なるこのステージ4の距離は約720km。その内訳は、リエゾンが(移動区間)429km、スペシャルステージは289kmとなっています。ダカールラリー2013が始まってからは最長となる一日ですが、今後はさらに長いステージが控えており、過酷さを増してきています。

ステージ:移動区間(リエゾン)429km、競技区間(スペシャルステージ)289km

第4ステージのルートは、砂丘が連なる壮観な風景に始まり、ダカールに慣れたライダーですら惑わされるような、広大な砂漠へと続きます。それらを乗り越えると、主催者は全く表情の異なるルートを用意していました。ペースの上げにくい岩混じりのサンドセクションでライダーたちを揺さぶり、そしてワジ(枯れた川の跡)を越えながら進む難しいナビゲーションタスクも課していたのです。

この長く難しい第4ステージで、TEAM HRCのライダーたちは実力を存分に発揮しました。エルダー・ロドリゲス選手は5位でフィニッシュし、総合では、前日からポジションを12位もアップさせ16位と躍進。ハビエル・ピゾリト選手も好調を維持し、前日を上回る7位でフィニッシュ。総合でも21位から14位へとポジションアップを果たしました。第3ステージでメカニカルトラブルに苦しんだジョニー・キャンベル選手も、このステージでは本来のすばらしい実力をみせ、146位からスタートしたにもかかわらず、37位でフィニッシュする快走をみせたのです。

ダカールラリー5日目、現地1月9日の第5ステージは、アレキパからアリカへと向かう411kmで行われます。その途中、ラリーはスタート地点のペルーを離れ、2カ国目チリへと入ります。2輪クラスのスタートは現地時間の午前8時30分。136kmのスペシャルステージと275kmのリエゾンが予定されています。

  • エルダー・ロドリゲス選手
  • ハビエル・ピゾリト選手
  • ジョニー・キャンベル選手
  • TEAM HRC

動画レポート

ダカールラリー2013
STAGE 4 選手・スタッフへのインタビューなど
(3分40秒)
ダカールラリー2013 STAGE 4
(3分49秒)
※動画内の順位は暫定版です。詳細はレースレポートをご確認ください。

コメント

エルダー・ロドリゲス選手(スペシャルステージ4 / 5位、総合16位)「今日のステージはよかったですね。CRF450 RALLYは快調でしたし、いい順位でフィニッシュでき、トップとの差を少し縮められました。スタートが23番目で、序盤は前を走るマシンが巻き上げるホコリや、走りにくいフェシフェシ(沈殿土)に苦しめられるルートでしたので、慎重にいきました。そのあとペースを上げてプッシュし続けたので、今日の結果には満足しています。明日もこのペースを維持し、総合順位をいくつか上げるつもりです。ダカールは特別なレースです。これからも予期せぬ出来事が待ち構えているかもしれません。ですので、ライディングに集中して、ミスしないこと、特にナビゲーションミスで時間をロスしないことがとても重要です」

ハビエル・ピゾリト選手(スペシャルステージ4 / 7位、総合14位)「CRF450 RALLYのコンディションはとてもよく、調子よく走れたことに満足しています。今日はいろいろなコンディションのステージでした。砂丘、岩場などトリッキーな一日でした。その中で総合順位を上げられたことには満足しています。明日もポジションを上げたいですね。今日は私にとって、そしてTEAM HRCにとってもいいステージでした」

ジョニー・キャンベル選手(スペシャルステージ4 / 37位、総合120位)「スタート順位が下位だったため、ステージ序盤は多くの前走車が巻き上げるホコリとの戦いでした。途中、ガレ場(岩くずが転がる荒れ地)でクラッシュしていた(ファン)ペドレロ選手を救護してレースに戻りました。そのあと、私もダウンヒルセクションの途中にあった穴でバランスを崩し転倒してしまい、少しろっ骨を痛めましたが、幸運にも大事には至らず、問題なく今日のステージを終えることができました」

リザルト

SS4順位
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 5 J.バレダ ハスクバーナ 03:41:09
2 9 O.ペイン ヤマハ +00:08:23
3 10 D.カストー ヤマハ +00:10:42
4 13 G.ファレス Honda +00:11:40
5 3 エルダー・ロドリゲス Honda +00:11:43
         
7 30 ハビエル・ピゾリト Honda +00:12:32
37 33 ジョニー・キャンベル Honda +00:37:11



総合順位
順位 No. ライダー マシン タイム/差
1 9 O.ペイン ヤマハ 10:10:38
2 10 D.カストー ヤマハ +00:02:24
3 1 C.デプレ KTM +00:03:09
4 5 J.バレダ ハスクバーナ +00:05:38
5 4 J.ビラドムス ハスクバーナ +00:07:22
         
14 30 ハビエル・ピゾリト Honda +00:19:12
16 3 エルダー・ロドリゲス Honda +00:22:15
120 33 ジョニー・キャンベル Honda +04:53:29