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DAKAR RALLY 2013

2013年1月4日(金)ダカールラリー プレビュー

TEAM HRC、準備万端!

TEAM HRCから参戦する3選手

間もなく戦いの火ぶたが切って落とされるダカールラリー。そのスタート地点であるペルーの首都リマでは、ラリーのスタートをその目で見るため、首都の南西に位置するマグダレナビーチから続く湾岸エリアに人々が次第に集まり始め、夜を徹してその瞬間を待つ準備をしています。

TEAM HRCは、参加車輌と参加者が受ける検査、書類審査を問題なくパスしました。ここまで技術面、装備面で細心の準備をしてきました。CRF450 RALLYはもちろん、アシスタンストラックやスタッフの移動用の車輌の手配、ライダーのトレーニング、そして11カ国から集まった経験豊富な36名のスタッフたちと13台の車輌が、チームのために動くのを強くイメージすることまで、すべてにおいてです。

1981年から89年にかけてダカールラリーを5度制覇したHondaファクトリーチームが、24年の時を経てダカールラリーに戻ってきました。

TEAM HRCは第35回ダカールラリーをエルダー・ロドリゲス選手(ポルトガル)、ハビエル・ピゾリト選手(アルゼンチン)、ジョニー・キャンベル選手(アメリカ)の3名のライダーとともに戦います。当初、5名のライダーでの参戦を計画していましたが、12月初旬のマシンテストで、フェリペ・ザノル選手(ブラジル)とサム・サンダーランド選手(イギリス)の2名が負傷し、参加を取りやめました。そのチームメートのためにも、世界一過酷なオフロードラリーに挑むTEAM HRCのモチベーションは極めて高くなっています。

  • TEAM HRCから参戦する3選手
  • TEAM HRCから参戦する3選手
  • エルダー・ロドリゲス選手
  • ハビエル・ピゾリト選手
  • ジョニー・キャンベル選手

コメント

エルダー・ロドリゲス選手「とても快調です。ダカールラリーにHondaチームから参戦できることにモチベーションが高まっています。この6カ月間、私たちは懸命に働き、CRF450 RALLYは大きく進歩しました。モロッコラリーに参戦したときと比べても、CRF450 RALLYのエンジンはパワフルになり、サスペンション、シャシーも同様に進化しています。過去2年、ダカールでは3位でした。目標はもちろん過去最高の成績を収めることです。そのために集中しています」

ハビエル・ピゾリト選手「1月1日にペルーで最終のシェイクダウンを行ったとき、アメリカでのテストで決めた仕様が、ここでもとてもよくまとまっていることを確認できました。とてもうれしいです。装備やチームの体制に感動しています。チームの雰囲気もよく、この最高のチームでダカールを戦うつもりです。今回は自身4度目のダカールラリーです。私の役目はロドリゲス選手がトップ争いをできるよう最善のサポートをすると同時に、自分自身の順位も上げるつもりです」

ジョニー・キャンベル選手「アメリカでのテストのあとも多くのテストを重ねてきました。マシンは全体のパッケージ(シャシー、エンジン、サスペンション)を進化させることができ、CRF450 RALLYの仕上がりにとても満足しています。TEAM HRCの重要なプログラムに参加しているということで、集中力とモチベーションが高まっています」

山崎勝実|TEAM HRC代表「モロッコラリーの時点で仕上がりは70%でした。そこからエンジンはよりパワフルに、また、より耐久力を持たせることに重きを置いて開発を進めてきました。同様に、マシンの空力特性の改善や、ドライバビリティー向上のため、細部に至るまで、数多くのモディファイを加え進化させています。マシンはダカールラリーを戦うのにふさわしい進化を遂げ、私はこの挑戦に奮い立っています。テスト時の負傷により、不運にもフェリペ選手とサム選手は参加ができなくなりましたが、彼らがチームのメンバーであることに変わりはありません。私たちTEAM HRCは、エルダー選手、ハビエル選手、ジョニー選手の3名のライダーと、経験豊富な36名のスタッフとともに戦います。このチームワークこそ、長いラリーで勝利に向かって戦う私たちの大きな武器なのです」