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DAKAR RALLY 2013

2012年10月15日(月)モロッコラリー 第1ステージ「城塞のトラック」

TEAM HRCのエルダー・ロドリゲス選手が第1ステージで勝利

エルダー・ロドリゲス選手

モロッコラリーの第1ステージは、TEAM HRCのエルダー・ロドリゲス選手による勝利で、Hondaのラリー再参戦を祝福する最高の結果となりました。ロドリゲス選手は、「CRF450 RALLY」によるデビュー戦で、マルク・コマ選手(KTM)とシリル・デプレ選手(KTM)を抑え、271kmのステージで勝利しました。

TEAM HRCの全員が積極的な滑り出しを見せ、サム・サンダーランド選手は138km地点でダストによるクラッシュがあったにもかかわらず、10位でフィニッシュしました。フェリペ・ザノル選手は、アフリカでのデビュー戦となったこのレースで、キャップによるナビゲーションの経験を積むことに重点を置きながら、12位につけました。ハビエル・ピゾリト選手とジョニー・キャンベル選手は、ナビゲーションのミスがあったものの、堅実な走りを見せ、それぞれ15位と16位でフィニッシュしました。

ステージ:移動区間(リエゾン)17km、競技区間(スペシャルステージ)271km、移動区間(リエゾン)25km

モロッコラリーの全6ステージのうち、最初のステージは、高速トラック、砂丘、岩場といったさまざまな地形からなり、ライダーたちにとってはまさに肩慣らしのステージでした。ステージ序盤は、非常に高速で危険な岩場のトラックで、「危険度3」と表示されたポイントが多数ありました。トラックはさらに広い台地に登り、急な下り坂を経て渓谷に入ったあと、エルグを通過しました。ライダーたちは、さらにメルズーガでのサービスのあと、最初の2日間のビバーク地であるエルフード近くにある第1ステージのフィニッシュ地点まで、高速の岩場トラックを走りました。

  • エルダー・ロドリゲス選手
  • サム・サンダーランド選手
  • フェリペ・ザノル選手
  • ハビエル・ピゾリト選手
  • ジョニー・キャンベル選手

コメント

エルダー・ロドリゲス選手(スペシャルステージ1 / 1位)「新しいマシンとチームで臨んだ初レースの第1ステージで勝つことができたので、この結果には非常に満足しています。まだ初日ですが、トップでスタートできたのはすばらしいことです。CRF450 RALLYはいい状態にあるので、このレースは目標のダカールに先立つ絶好のテストにもなります。今日はいろいろな地形があり、いいステージでした。コマ選手とデプレ選手と接戦になりましたが、最終的に勝つことができました」

サム・サンダーランド選手(スペシャルステージ1 / 10位)「ダストがひどく、前が見えないポイントがたくさんありました。給油前に(アラン)デュクロス選手(シェルコ)の後ろにいたのですが、ダストで前が全く見えず、少し見えたときに急カーブがあってクラッシュしました。ステージ後半はロードブックなしで走りました。リアサスペンションを損傷したと思います。ケガはしましたが、明日のステージを楽しみにしています」

フェリペ・ザノル選手(スペシャルステージ1 / 12位)「アフリカでのレースは初めてで、今日の目標にしたのはキャップによるナビゲーションに慣れることでした。ブラジルでのいつものやり方とは大きな違いがあるためです。特に、100km地点を過ぎた砂丘では、ナビゲーションの扱いに少し手こずりました。いくつかナビゲーションのミスはありましたが、マシンはいい走りをしているので満足しています。今日は堅実な走りを心がけましたが、明日からはもっと積極的に攻めていきたいと思います」

ハビエル・ピゾリト選手(スペシャルステージ1 / 15位)「いいステージで、大変楽しめました。今日は、新しいマシンのリズムをつかんで慣れることを優先させました。25位でスタートし、ダストがひどくて軽くクラッシュしましたが、ある程度ポジションをばん回できました。全体としては、今日の第1ステージに満足しています。ここは景色がすばらしく、チームの雰囲気も良好です」

ジョニー・キャンベル選手(スペシャルステージ1 / 16位)「今日はとても速いトラックで、9割が高速トラック、1割が砂丘のオフトラックでした。岩場とダストだらけでしたが、全体的にそれほど問題はなかったと思います。今回のレースは、私にとって2001年以来のメジャーレースです。スピードと激しさへの慣れを取り戻すのに少し時間がかかりそうですが、身体的な面では問題ありません。サービスに到着する前に、ナビゲーションのミスで10分のロスがありました。そのあとにばん回して16位でフィニッシュしました。CRF450 RALLYは快調で力強く、次のステージが楽しみです」

山崎勝実|TEAM HRCプロジェクトリーダー「今日の結果を大変うれしく思います。マシンは非常に好調で、ライダーたちもがんばってくれました。エルダーの結果には非常に満足しています。私たちにとって最初の勝利であり、最高のスタートが切れました。今日はかなり高速のステージで、ラリーレースとしては平均スピードもとても速かったと思います。サムがダストでクラッシュしましたが、幸いにも深刻な影響はありませんでした。フェリペも健闘し、堅実な走りをみせて、ナビゲーションの経験も積めました。ハビエルとジョニーも堅実に走りました。ダカールに向けて有益な情報が得られています。良好なマシンのコンディションでスタートが切れましたが、今後も改善に努めます」

リザルト

総合順位(第1ステージ終了時点)
順位 No. ライダー マシン タイム
1 3 エルダー・ロドリゲス Honda 2:59:50
2 1 M.コマ KTM +0:01:12
3 2 C.デプレ KTM +0:02:20
4 8 J.バレダ ハスクバーナ +0:10:41
5 5 P.ゴンサルヴェス ハスクバーナ +0:13:36
         
10 17 サム・サンダーランド Honda +0:21:13
12 11 フェリペ・ザノル Honda +0:24:05
15 25 ハビエル・ピゾリト Honda +0:31:14
39 22 ジョニー・キャンベル Honda +2:02:38

※キャンベル選手は、レース後にポイント不通過のペナルティとして、通過タイムに1時間30分が加算されました