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レーシングスリックの強力なグリップで、内輪が浮いてます。
今回はホンダ・エキサイティングカップ・シビック・ワンメイク・シリーズ東日本の第2戦のレポートです。サーキットはホンダのお膝元「ツインリンクもてぎ」。ガ〜っと加速してきて、ガツンと止まって、そこから加速する、見た目よりずっと難しいサーキットです。ここは抜きにくいサーキットなので、予選が大事。ということで、お金も時間も掛けながら、3回ほど通ってクルマのセットを詰めますが、毎回路面温度が違うのでその方向は行ったり来たり…鈍感なフロントに対して路面温度でリア・タイヤのグリップが上がったり下がったりしてしまい、ある日はアンダー・ステア(ハンドル切った分より曲がらない)で、ある日はオーバーステア(ハンドル切った分より曲がる)とイマイチ決まりません。結局、こういうコンマ1秒を争うレースは、レース・ウイークの温度と路面状況に合わせたセットをするしかないのですが、ピストン西沢選手はラジオの生放送があるので、あまり時間がなく、何となく予想で合わせていくしかないのです。結局3回のテストのうち、2回が暑い日テストで、リア・タイヤのグリップを下げる方向でクルマは大体完成。この足回り変更での第2戦、果たしてどうなるか?
朝の雨で路面が濡れてるのが分かります。逆にコース反対側は乾いているでしょ?
運とはいえ、西沢号にはあまりに厳しい路面です。
朝、インサイトに乗って6時出発でサーキット入り!週末の天気は何とグズグズで気温も20度そこそこ。雨もパラついてる有様。今年のフォーミュラ・ニッポンは金曜日の走行がないので、珍しくシビック・クラスは30分×3本の走行があり、そのうちの2本に参加できます。1本目の走行で3周ほど走りますが、如何せんリア・タイヤがグリップしない!タイムは悪くないけど、とにかく超オーバーステア。そしてここで久々の大波乱!!S字の2つめでリアがズルズル〜って横向いて、そのままブレーキを踏んでタイヤ・ロックで逃げればよいものを、タイヤをケチッてハンドル操作だけで対応…オツリから芝が濡れていて止まらずにリア部分をヒット!(悲)
メカが何とかしてくれたおかげで2本目も走れて、雨の中かなり絶好調な走りを決めることができ、ホッとしながらレンタカーを飛ばして、宇都宮から大宮を通って渋谷に到着。8時まで生放送の後、10時ごろに再び宇都宮着で、タクシーでホテルに入ったのが11時。もう眼の奥が痛い、耳鳴りで頭痛、疲れて思考能力ゼロ…即死でした。
それでも朝6時に何とか起き、パドックに向かいますが、疲れは全然取れません。オレ何やってんだろ?何時ものように自問自答しながら、フラフラとシビックにたどり着きます。クルマは見るも無残な有様ですが、リア部分の本当にエンドを当てただけなので、足回りやフレームには損傷がなく、不幸中の幸いだねとメカと笑い合う…本当の不幸はその後に来るとも知らずに…フォーミュラ・ニッポンの前座レースということで、朝からバタバタのタイトなスケジュール。頭の中は全然整理できてないし、体もキレはイマイチの中、朝起きてから気が付くと、予選開始直前のピットレーンって感じでしたな。シグナルが赤から青になって、コースイン。スリックタイヤの一番良いところを、完全に使いきって初めてポールが取れるシビック・レース…そのチャンスは路面温度が35度を超えてくると、1周しかありません。タイヤが熱ダレでグリップが落ちてくるからです。そこで3周ゆっくりと走って、みんながタイムアタックが終わる周に1発勝負をかけることにして、J-WAVE号を端に寄せ、後のクルマにコースを譲ります。みんながガンガンにイってる時は、逆にひっかかったり、土が出てたり、良いことがなかったりするので、そういう作戦に出たんですが、今回はコレが大失敗。なんと同じ作戦でアタックしてた遅いクルマをヘアピンで抜く羽目になり、コンマ4〜5秒をロス。順位は4位に沈みました。あ〜あ、ついてないなぁ…
トップ快走中のピストン号。もう10年以上レースをやっているので、こんな時でもかなり落ち着いてます。
やったぁ勝ったぁぁぁ。
雨かもしれないという予報は外れ、完全ドライの決勝日…かなり開き直ってスタートにかけることにして、朝からず〜っとイメトレに励みます。レースは行き当たりばったりとは言え、運転中に冷静に作戦を立てるのがなかなか難しいので、一応シミュレーションはしておくのです。いくつかのパターンから最適なものを選び、相手との駆け引きに使いますが、10周のスプリントだととにかくスタートで何番になれるか?が最も大事。その後レースが落ち付いてきちゃうと、なかなか抜けないんですよね。で、ピストン西沢号が一縷の望みを掛けた肝心のスタートは、まぁまぁ決まり、さらに予選3番のクルマが出遅れてくれて、真横に並びます。予選3位のクルマはこちらに激しく寄せてきますが、こっちももう右側は白線なので、これ以上いけません。そこで軽く接触…ただ、お互いダメージもなく、3コーナーで3位に上がります。そのまま2週目に入った1コーナーで、激しいバトルから1位2位が接触…バランスを崩した1台を抜いて、2位に上がります。そのままトップのクルマを追いかけながら、こっちと向こうの走りの違いを観察します。不思議なもので同じタイムを出していても、走りの違いから速いところと、スキがあるところがちゃんとあるんですね。しかしその周の最終コーナーからの立ち上がりをトップが失敗…1コーナーまでの間でインに並びかけ、パスして1位!さぁレースはあと8周あるぞ。ここからは得意の作戦…ミラーを見ながらののらりくらり走法で、こっちはタイヤを使わずに、相手に無駄な仕掛けをさせて、タイヤを消耗させるんだ!昨日の予選がウソのように快走するピストン西沢シビック。そのまま付かず離れずの距離を保ち、1位でゴール!!ポイントも東日本シリーズでトップになりました。