Round07アルバセテ
Moto2・決勝
2018年10月14日(日)
会場:アルバセテ・サーキット(スぺイン)
CEVレプソルインターナショナル選手権第7戦がアルベセテで開催されました。今大会Moto2は2レース開催となりました。ポールポジションは、エドガー・ポンス(AGR TEAM)、2番手のヘクター・ガルゾ(TEAM WIMU CNS)、3番手のイェスコ・ラフィン(SWISS INNOVATIVE INVESTORS JUNIOR)がフロントローに並び、ディマス・エッキー(ASTRA HONDA RACING TEAM)は2列目6番手からのスタートとなりました。
スターティンググリッドに並び、選手紹介の途中から大粒の雨が落ち始めます。スタッフは、大わらわでタイヤ交換に追われます。雨は次第に強くなりますが、ウォームアップラップが行われます。ポールポジションスタートのポンスは好スタートでしたが、ホールショットを奪ったのはラフィン。ガルゾがラフィンを捕らえ、トップに立ち、オープニングラップを制します。ガルゾは、後続を引き離して逃げます。2番手争いは4台。ルーカス・ツロヴィッチ(TEAM WIMU CNS)が前に出てこの集団を引っ張ります。ガルゾはファステストラップを記録、独走態勢を築きます。2番手にはツロヴィッチ、それをシャビエル・カルデラス(T.Stylobike)、エッキーが追います。その後2番手争いはばらけ始め、カルデラスが2番手に浮上し、単独走行。3番手をツロヴィッチとエッキーが争い、ラフィンは単独4番手となります。ポンスは5番手に付けます。
レース中盤になると、ガルゾにカルデラスが迫りトップ争いに持ち込みます。その後方にツロヴィッチとエッキーの3番手争いが続きます。8ラップ目カルデラスが、ガルゾを捕らえ首位に立ちます。10ラップ目にはエッキーがツロヴィッチを遂に捕らえて3番手に浮上します。今度は首位を走るカルデラスにガルゾが迫り、トップを奪い返します。そのトップ争いにエッキーも加わり、最終ラップに突入します。雨は強く、白く煙るような天候の中で激しい優勝争いが繰り広げられました。ガルゾが逃げきって今季初優勝を飾り、2位にカルデラス、3位にエッキーが入り、表彰台に登りました。
レース2は、ハーフウエットで、ライン上はドライというコンディションでスタートが切られました。好スタートはポンス、そのままホールショットを奪います。ですが、すぐにツロヴィッチが首位を奪い、2番手のガルゾとトップ争いを繰り広げます。3番手争いは、大きな集団となります。そこから、3台が抜け、カルデラス、エッキー、アレッサンドロ・ザッコーネ(Xctech Modula)に絞られます。ザッコーネが3番手に浮上、それをエッキー、カルデラスが追います。首位にはガルゾが立ち、レースをリードしていきます。ツロヴィッチが2番手で追う展開。
そして、5ラップ過ぎには雨が落ち始めます。2番手につけていたツロヴィッチが転倒、戦列を離れます。次々にピットインするライダーが増え、ピットが慌ただしくなります。3番手争いのカルデラスもピットインします。コース上にはトップのガルゾ、2番手のエッキー、3番手のザッコーネがペースダウンしながら周回します。エッキーが首位に立ちますが、ピットイン、タイヤ交換に向かいます。変わって首位に立ったのは、ベニーニョ・レネ・ソリス(AGR Team)ですが、翌周にはピットに入ったため、ルイス・ポマレス(カワサキ)が首位となります。その後、雨が強くなり、赤旗が提示され、レース中断。9ラップ目の通過順位がリザルトとなり、ハーフポインが与えられることになりました。優勝はポマレス、2位にカルデラス。3位にトマーゾ・マルコン(TEAM CIATTI)が入りました。エッキーは5位でした。
ポイント争いは、レース2で6位となったラフィンが187ポイント、2位のポンスが140.5ポイント、3位ガルゾが104ポイント。最終戦は1レース開催のため、ラフィンのチャンピオンが決定しました。
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 14 | ヘクター・ガルゾ | TECH3 | 13 | 23'25,354 |
2 | 18 | シャビエル・カルデラス | KALEX | 13 | +0.640 |
3 | 20 | ディマス・エッキー | KALEX | 13 | +1.021 |
4 | 3 | ルーカス・ツロヴィッチ | TECH3 | 13 | +15.250 |
5 | 2 | イェスコ・ラフィン | KALEX | 13 | +58.587 |
6 | 57 | エドガー・ポンス | KALEX | 13 | +1'05.051 |
8 | 77 | ミゲル・ポンス | KALEX | 13 | +1'28.986 |
9 | 70 | マルク・アルコバ | KALEX | 13 | +1'30.996 |
10 | 61 | アレッサンドロ・ザッコーネ | KALEX | 13 | +1'33.728 |
13 | 10 | トマーゾ・マルコン | SPEED UP | 13 | +1'54.713 |
14 | 23 | セドリック・タングレ | TECH3 | 12 | +1Lap |
16 | 35 | ベニーニョ・レネ・ソリス | KALEX | 12 | +1Lap |
RT | 46 | マルセル・ブレナー | KALEX | - | - |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 29 | ルイス・ポマレス | カワサキ | 9 | 17'47,611 |
2 | 18 | シャビエル・カルデラス | KALEX | 9 | +17.642 |
3 | 10 | トマーゾ・マルコン | SPEED UP | 9 | +23.494 |
4 | 57 | エドガー・ポンス | KALEX | 9 | +26.313 |
5 | 20 | ディマス・エッキー | KALEX | 9 | +37.403 |
6 | 2 | イェスコ・ラフィン | KALEX | 9 | +54.263 |
7 | 70 | マルク・アルコバ | KALEX | 9 | +54.352 |
8 | 14 | ヘクター・ガルゾ | TECH3 | 9 | +1'11.902 |
9 | 35 | ベニーニョ・レネ・ソリス | KALEX | 9 | +1'18.588 |
11 | 61 | アレッサンドロ・ザッコーネ | KALEX | 9 | +1'43.225 |
12 | 77 | ミゲル・ポンス | KALEX | 9 | +1'47.967 |
13 | 23 | セドリック・タングレ | TECH3 | 8 | +1Lap |
RT | 3 | ルーカス・ツロヴィッチ | TECH3 | 4 | +5Laps |
RT | 46 | マルセル・ブレナー | KALEX | - | - |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | イェスコ・ラフィン | KALEX | 187 | |
2 | 57 | エドガー・ポンス | KALEX | 140.5 | |
3 | 14 | ヘクター・ガルゾ | TECH3 | 104 | |
4 | 73 | アウグスト・フェルナンデス | SUTER | 101 | |
5 | 20 | ディマス・エッキー | KALEX | 91.5 | |
6 | 10 | トマーゾ・マルコン | SPEED UP | 88 | |
7 | 18 | シャビエル・カルデラス | KALEX | 86 | |
8 | 3 | ルーカス・ツロヴィッチ | TECH3 | 80 | |
9 | 77 | ミゲル・ポンス | KALEX | 69 | |
10 | 46 | マルセル・ブレナー | KALEX | 62 | |
11 | 61 | アレッサンドロ・ザッコーネ | KALEX | 61.5 | |
12 | 70 | マルク・アルコバ | KALEX | 40.5 | |
14 | 21 | マティス・マギー | KALEX | 27 | |
15 | 35 | ベニーニョ・レネ・ソリス | KALEX | 19.5 | |
16 | 9 | コランタン・ペロラーリ | TRANSFIORMERS | 19 | |
17 | 23 | セドリック・タングレ | TECH3 | 17.5 | |
22 | 74 | ピオトル・ビエシェケルスキー | KALEX | 10 | |
25 | 17 | 榎戸育寛 | KALEX | 6 | |
26 | 12 | マーク・キオード | SUTER | 6 | |
30 | 6 | ジャコモ・ロレンゾン | GP10 | 1 |