Round04スペインカタルニア

Moto3・決勝

2018年6月10日(日)

会場:バルセロナ・カタルニア・サーキット

レース1でセルジオ・ガルシア、レース2でパリアーニが勝利とHonda勢が大会を制する

Moto3クラスも2レース開催となった今大会。ポールポジションはマニュエル・パリアーニ(JUNIOR TEAM ESTRELLA GALICIA 0,0)が獲得しました。AP HONDA RACING TEAMのソムキャット・チャントラが9番手、小椋藍(ASIA TALENT TEAM)は16番手、國井勇輝(ASIA TALENT TEAM)は20番手、ASTRA HONDA RACING TEAMのゲリー・サリムは29番手となりました。

レース1、スタートで飛び出したのはセルジオ・ガルシア(JUNIOR TEAM ESTRELLA GALICIA 0,0)でしたが、ホールショットは、ジェレミー・アルコバ(JUNIOR TEAM ESTRELLA GALICIA 0,0)で、そのままオープニングラップを制します。その後、2番手のケビン・ザンノーニ(TM)がトップを奪うも、その後ろにマニュエル・パリアーニ(LEOPARD JUNIOR)が迫り、一気にオーバーテイク。その直後にザンノーニが転倒し、再スタートしますが、このアクシデントでトップのパリアーニと第2集団の差が広がります。セカンド集団の前に出たのはガルシア。それを、アピワット・ウォンタナノン(KTM)が追います。さらに、小椋がチャントラをかわして続きます。小椋は3ラップ目にファステストラップを叩き出して上位へと迫ります。第2集団はトップのパリアーニに追いつき、大きなトップ集団となります。小椋は5番手に浮上してトップ争いを繰り広げます。このグループは10台と膨れ上がり、目まぐるしくポジションを入れ替えながら周回を重ねました。
小椋は勢いを維持して2番手へ浮上すると、アルコバも捕らえ、トップのガルシアに迫ります。この時点で、トップ争いは7台に絞られます。その争いの中で、小椋は主導権を握り、何度もトップを奪いますが、終盤に来て首位に立ったガルシアが2番手以下を引き離し始めます。2番手にはアルコバが上がり、ウォンタナノンが追う展開となり、小椋は6番手へと後退してしまいます。
残り5ラップ、パリアーニ、アルコバ、ウォンタナノン、ガルシアのトップ争いを小椋が追いました。残り3ラップでトップ争いからパリアーニがコースアウト。すぐに復帰しましたが、優勝はガルシア、2位にアルコバ、3位ウォンタナノン。4位にパリアーニとなりました。小椋は7位、チャントラは12位、サリムは25位、國井は他車に追突され転倒リタイアとなりました。

レース2はスタートが波乱のレースとなり、オープニングラップのクラッシュで赤旗が提示され中断。周回数が16周から10周となって再開しますが、再び赤旗が提示されます。レースは6周で争われることになり、3度目のスタートが切られました。アルコバがスタートダッシュしますが、2ラップ目にはパリアーニが首位に立ち、それをチェレスティーノ・ヴィエッティ(KTM)らが追いかけ、トップ集団は8台に。小椋はファステストラップを叩き出して、4ラップ目には4番手へ浮上し、その勢いのまま2番手までポジションアップ。パリアーニの背後に迫ります。最終ラップに小椋はトップへ浮上し、パリアーニとの激しいトップ争いを展開しますが、惜しくも転倒を喫してしまいます。パリアーニが優勝を飾り、ヴィエッティが2位、アルコバが3位で表彰台に上りました。國井は9位まで追い上げチェッカー。チャントラは14位、サリムは21位、小椋は23位となりました。

なお、このレースでのアクシデントにより、REALE AVINTIA ACADEMYのアンドレアス・ペレス選手が逝去されました。謹んでお悔やみ申し上げます。

コメント

小椋藍(7位/23位)
小椋藍 「今回は路面の舗装替えやコースのレイアウト変更、他チームがテストを行っていたことなどが重なり、初日から難しいスタートとなりました。天候による問題もあり、十分な走行時間が取れずに自信を持って臨めませんでした。焦りもあり、予選中盤に自分のミスから転倒していまいました。レース1はスタートから自己ベストを大幅に更新できて、追い上げに成功しました。レース中盤にはトップに立つことができましたが、レース後半にかけてタイヤが厳しい状態にあり、ペースを維持できず、ポジションを大きく落としました。最後まで厳しい状態が続き、7位でチェッカーを受けました。レース2は6周のレースとなりました。予選16番手スタートと難しかったのですが、自分のマシンがすごくよく走ってくれたので、なんとか最終ラップにトップに立てました。そこから最後の勝負ポイントまでプラン通りに組み立てられ、トップのライダーを抜くことには成功しましたが、フロントを失い転倒してしまいました。今回、予選までの組み立てには課題が残りますが、逆に今までレースの課題であった序盤のペースは大きく改善できたと思います。今までにない、次につながるレースだったと思います」

國井勇輝(リタイア/9位)
國井勇輝 「とても厳しいレースウイークでした。昨年、トップグループを走り印象に残るコースでしたが、フリー走行で転倒してしまい、自分の中でのリズムがつかめないまま、予選になってしまいました。予選でタイムを上げられず、20番手と過去最低のポジションからのレースになりました。とにかく前へ行こうと意識をして臨みました。レース1では、スタートがうまくいって順位を上げましたが、追突されて転倒してしまいました。レース2は6周のレースで、20番手スタートだと追い上げるのに厳しく9位でのゴールでした。とても悔しいですが、この経験を次につなげます」

Moto3 リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
111セルジオ・ガルシアHonda1629'35.075
252ジェレミー・アルコバHonda16+0.015
324A.ウォンタナノンKTM16+0.503
496マニュエル・パリアーニHonda16+0.633
582S.ネパKTM16+1.934
641M.ガルシアKTM16+3.596
732小椋藍Honda16+3.611
1188ブルーノ・イエラチHonda16+9.564
1235ソムキャット・チャントラHonda16+9.732
1555ヤリ・モンテッラHonda16+10.159
1886チャーリー・ネスビットHonda16+13.459
2144ケヴィン・オルギスHonda16+13.774
2531ゲリー・サリムHonda16+23.966
2628ロラン・ファバルHonda16+25.278
2736イザム・イクマルHonda16+45.894
3145レオン・オルギスHonda16+46.073
3266ダニエル・シャーミHonda16+1'16.628
 81アレイクス・ヴィウHonda7+9Laps
 33國井勇輝Honda5+11Laps
 10二コラ・カラッロHonda2+14Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
196マニュエル・パリアーニHonda6 11'09.235
213C.ヴィエッティKTM6+0.053
352ジェレミー・アルコバHonda6+0.137
423R.フェルナンデスKTM6+0.390
511セルジオ・ガルシアHonda6+0.425
641M.ガルシアKTM6+0.957
933國井勇輝Honda6+4.777
1055ヤリ・モンテッラHonda6+4.837
1381アレイクス・ヴィウHonda6+5.787
1435ソムキャット・チャントラHonda6+8.797
1844ケヴィン・オルギスHonda6+9.108
2131ゲリー・サリムHonda6+9.427
2332小椋藍Honda6 +12.276
2428ロラン・ファバルHonda6 +12.360
2536イザム・イクマルHonda6 +12.555
2910二コラ・カラッロHonda6 +15.009
3445レオン・オルギスHonda6 +20.916
3566ダニエル・シャーミHonda6 +30.504
88ブルーノ・イエラチHonda2 +4Laps
86チャーリー・ネスビットHonda - -

ポイントランキング

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
123R.フェルナンデスKTM99
296マニュエル・パリアーニHonda96
352ジェレミー・アルコバHonda63
411セルジオ・ガルシアHonda61
533國井勇輝Honda55
681アレイクス・ヴィウHonda52
735ソムキャット・チャントラHonda47
832小椋藍Honda41
1355ヤリ・モンテッラHonda28
2186チャーリー・ネスビットHonda11
2688ブルーノ・イエラチHonda5

ランキング詳細

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