Round02スペインバレンシア

Moto3・決勝

2018年4月29日(日)

会場:バレンシア・サーキット

小椋藍がレース2で3位表彰台に登壇

スペインのバレンシア・サーキットで開催されたFIM CEVレプソルインターナショナル選手権の第2戦、Moto3クラスは2レース開催となりました。

予選PPはアレイクス・ヴィウ(Marinelli Sniper)、アジア人ライダーは、ソムキャット・チャントラ(AP Honda Racing Team)は8番手、Asia Talent Teamの國井勇樹は10番手、小椋藍は11番手、ゲリー・サリム(Astra Honda Racing Team)は21番手からのスタートとなりました。

レース1、レースをリードしたのは、セルジオ・ガルシア(Junior Team Estrella Galicia 0,0)。それをヴィウ、ジェレミー・アルコバ(Junior Team Estrella Galicia 0,0)らが追う展開になります。ガルシアは逃げ、2番手集団との差を開く一方で、ヴィウ、アルコバ、國井、チャントラ、小椋らによる集団内のバトルは激化します。集団の先頭にアルコバが浮上し、首位のガルシアへと迫ります。

しかし、ガルシアは後続を引き離して独走体制を構築。2番手争いはラウル・フェルナンデス(KTM)、ヴィウ、國井、小椋、アルコバの戦いとなり、コーナーごとに順位を入れ替えて激しいつばぜり合いを見せます。このバトルの中で、小椋は転倒してしまいます。

ラスト3ラップ、トップのガルシアと2番手集団との差は約5秒と広がります。2番手争いは終盤に来て國井が動き、フェルナンデスを果敢にプッシュ。最終ラップには2番手へ浮上します。僅差で、フェスナンデス、ヴィウ、アルコバが続き、最終コーナーまで激しい戦いが続きましたが、最後に國井がかわされてチェッカーとなりました。優勝はガルシアで、2位にヴィウ、3位にアルコバとなり、Honda勢が表彰台を独占。國井は5位、6位にチャントラ、サリムは25位でレースを終えました。

レース2のスタートで飛び出したのはヴィウ。しかし、ホールショットはチェレスティーノ・ヴィエッティ(KTM)が奪い、レースをリードします。ヴィウはトップを奪い返し、ヴィエッティ、マニュエル・パリアーニ(Leopard Junior)、チャントラ、小椋、國井が続きました。ヴィウは、トップ集団から抜け出し、それをヴィエッティが追います。3番手にはフェルナンデス。4番手争いが混戦となり、國井、小椋、パリアーニ、チャントラらが激しいバトルを繰り広げました。追い上げた國井がゼブラに乗りバランスを崩しますが、すぐにバトルに復帰します。

トップ争いは、ヴィウにヴィエッティが迫り、首位を奪います。4番手争いもコーナーごとにポジションを入れ替える激しさとなります。その中で、トップ争いのヴィエッティ、ヴィウが7ラップ目に転倒する波乱となり、フェルナンデスが単独トップへ躍り出て独走体制を築きます。

これにより、激しいバトルをしていた4番手争いが第2集団に。5台の争いに後続車も加わり、10台での争いへと発展します。その集団を引っ張るのがアルコバ、國井、小椋。國井は2番手に浮上し、それを、小椋とペースを上げてきたチャントラが追います。ラスト3ラップで小椋が國井を捕らえ、2番手に浮上。そこへパリアーニが迫り、ポジションを奪います。小椋、國井、チャントラは僅差で続き、果敢にアタック。最終ラップの攻防に賭けますが、パリアーニが2位となり、3位小椋、4位國井、5位にチャントラとなりました。サリムは27位でチェッカーを受けています。優勝はフェルナンデスとなりました。

コメント

小椋藍(リタイア/3位)
小椋藍「バレンシア・サーキットは昨年からあまりいいフィーリングがなく、自分にとっては難しいコースでした。木曜日、金曜日の走行では他車から大きく遅れを取っている部分の改善に向けてメカニックたちと話し合い、戦える状態まで持っていくことができました。予選1ではタイムを詰めきれず、予選2のセッティング変更で、決勝に向けていい感触で臨めました。レース1はスタートからポジションを上げられ、マシンの感じもよく、ポジションを上げていこうとしたところで、ハイサイドを起こして転倒リタイア。表彰台も狙えた位置だったので残念でしたが、レース2に向けては自信を持てました。レース2のスタートもよく、大きくポジションを上げていけました。しかしトップ3のペースが速く、転倒のリスクもあったので自分のペースで走り続けて3位となりました。予選の位置は悪かったものの、決勝日までの組み立て方は改善できました。これも、スタッフの協力のおかげだと感謝しています。次戦ではミスをなくし、毎戦しっかりと結果につなげていきたいと思います」

國井勇輝(5位/4位)
國井勇輝「今回のバレンシアでは、表彰台を目指していました。それなのに、金曜日の練習走行で転倒して、リズムが狂ってしまいました。それでも、予選1で元の感覚を取り戻すことができました。フィーリングはとてもよく、単独でもコンスタントにタイムを刻むことができました。最後のアタックで少しミスをしてしまい10番手で終わったものの、4番手から10番手までのタイム差が0.1秒しかなく、もう少し速いタイムだったら、もっと前のグリッドに並べたのにと思いました。レース1は風がとても強く難しいコンディションでしたが、昨年よりスタートがよくなり、セカンドグループ争いができたのはよかったと思います。最終ラップで2番手になったのですが、12コーナーでミスをして順位を下げてしまいました。レース2は、レース1よりさらに風が強くなって厳しい状況になりました。風に煽られて、たくさんのミスをしてしまいました。そのミスで表彰台を逃したと思います。次戦では、ミスなく上位につけて表彰台に上がり、ランキングもさらに上げたいです」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
111セルジオ・ガルシアHonda1830'27.169
281アレイクス・ヴィウHonda18 +4.531
352ジェレミー・アルコバHonda18 +4.532
423R.フェルナンデスKTM18 +4.579
533國井勇輝Honda18 +4.642
635ソムキャット・チャントラHonda18+17.824
1155ヤリ・モンテッラHonda18+25.302
1396マニュエル・パリアーニHonda18+26.526
1486チャーリー・ネスビットHonda18+26.566
1628ロラン・ファバルHonda18+26.603
2010二コラ・カラッロHonda18+40.702
2531ゲリー・サリムHonda18+51.225
88ブルーノ・イエラチHonda14+4Laps
45レオン・オルギスHonda12+6Laps
32小椋藍Honda11+7Laps
36イザム・イクマルHonda11+7Laps
44ケヴィン・オルギスHonda6+12Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
123R.フェルナンデスKTM1220'35.735
296マニュエル・パリアーニHonda12 +3.515
332小椋藍Honda12 +3.681
433國井勇輝Honda12 +3.969
535ソムキャット・チャントラHonda12 +4.116
674 D.ピゾリKTM12 +4.172
1086チャーリー・ネスビットHonda12 +4.886
1252ジェレミー・アルコバHonda12 +6.078
1828ロラン・ファバルHonda12+13.430
2510二コラ・カラッロHonda12+18.344
2731ゲリー・サリムHonda12+26.214
3236イザム・イクマルHonda12 +1'04.868
3355ヤリ・モンテッラHonda11+1Lap
81アレイクス・ヴィウHonda6+6Laps
44ケヴィン・オルギスHonda5+7Laps
45レオン・オルギスHonda5+7Laps
88ブルーノ・イエラチHonda5+7Laps

ポイントランキング

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
123R.フェルナンデスKTM58
296マニュエル・パリアーニHonda48
333國井勇輝Honda37
435ソムキャット・チャントラHonda28
511セルジオ・ガルシアHonda25
681アレイクス・ヴィウHonda24
952ジェレミー・アルコバHonda20
1032小椋藍Honda16
1255ヤリ・モンテッラHonda15
1786チャーリー・ネスビットHonda8

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