今年のMoto2クラスも、世界中から有望な若手ライダーが集結。日本からは、昨年総合7位の長島哲太(Ajo Motorsport Academy)と、今年Moto3からステップアップした山田誓己(Nobby H43 Honda)がシリーズに挑みました。

開幕戦バレンシア大会のレース1において、フロントローからレースに臨んだ長島は、スタートダッシュを決めると、2番手で1コーナーへ突入。しかし、1ラップ目の途中に転倒し、リタイヤとなってしまいました。このアクシデントにより腕を負傷してしまい、レース2はキャンセルせざるを得なくなりました。

初戦で出鼻をくじかれた長島ですが、第3戦アラゴン大会において両レースで表彰台を獲得すると、ここから怒とうの快進撃をみせます。続く第4戦カタルニア大会ではレース1で3位表彰台を獲得すると、第5戦アルバセテ大会でも2位表彰台を獲得。ここまでの7レース中4レースで表彰台に上がり、完全復活をアピールしました。

第6戦アルガルベ大会では、予選で今季2度目のポールポジションを獲得し、好調ぶりを示します。レース1で2位、レース2で3位と、終始トップに食らいつく走りをみせますが、開幕戦でのノーポイントが響き、ランキングトップには一歩及ばず。スティーブン・オデンダル(AGR TEAM)が、第6戦の終了時点でチャンピオンを決めます。その後、長島は第7戦へレス大会でも3位表彰台に登壇し、総合3位に。総合2位と12点差で最終戦に挑みました。

迎えた最終戦バレンシア大会において、2番グリッドからレースに挑んだ長島は、6ラップ目でトップに躍り出ると、そのままポジションを譲ることなくチェッカー。最終戦でシーズン初優勝を果たし、アラン・ティチャー(NTS T Pro project)を逆転して総合2位となりました。

デビューイヤーの山田は3大会においてトップ10入りを果たすなど健闘し、総合18位でシーズンを終えました。