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CEV

round 08

SCHEDULE

November 16 2014, RACE FIM CEV Repsol International Championship VALENCIA

スペインバレンシア・サーキット

尾野弘樹はケガの影響で決勝を欠場するも、総合3位でシーズンを終える

2014年11月16日(日)・決勝  会場:バレンシア・サーキット  コースコンディション:ドライ

FIM CEVレプソルインターナショナル選手権の最終戦となる第8戦が、11月14日(金)〜11月16日(日)にスペインのバレンシア・サーキットで開催されました。ここは、MotoGPの最終戦も開催されているサーキットで、4.005kmの全長に左コーナー9、右コーナー5という構成。低速コーナーが多いコースレイアウトですが、しっかりとスピードを上げていかないとタイムが伸びないサーキットです。このCEV最終戦は、毎年MotoGPの参戦ライダーも多数出場し、よりハイレベルな戦いとなります。

  • (左から)ファビオ・カルタラーロ、尾野弘樹(左から)ファビオ・カルタラーロ、尾野弘樹
  • 尾野弘樹尾野弘樹
  • 國峰啄磨(#27)國峰啄磨(#27)
  • 國峰啄磨(#27)國峰啄磨(#27)
  • 國峰啄磨國峰啄磨
  • 山田誓己(#33)山田誓己(#33)
  • 山田誓己山田誓己

Honda Team Asiaの尾野弘樹は、前戦と同様に怪我が完治していない状況でレースウイークを迎えることになりました。最終戦を前にして、ランキングは2位と22ポイント差の3位、最終戦は決勝レースが2ヒート行われるため、ランキング2位まで上がれる可能性が残っていました。

今大会はエントリー台数が58台と多く、フリー走行と予選は2クラスに分かれての走行となりました。初日のフリー走行1回目は、ウエットコンディションとなり、ケガをしている左手の負担を考慮してキャンセル。午後に行われた2回目は、ドライコンディションで走行を開始することができました。初日のベストタイムは1分41秒83で、事前テスト時のベストタイムを上回ることができず、ケガの影響を感じさせる厳しいスタートとなりました。

土曜日の予選セッション1回目は、9時50分から40分間でスタートしました。尾野は、セッション開始から中盤までは1分42秒台で最高10番手。セッション残り15分となった段階で、最後のピットインをして、リアタイヤを新品のソフトタイヤに変更してラストアタックに入りました。最終ラップに1分41秒649を出して、グループ8番手で予選1回目を終えました。午後の予選セッション2回目は終始強風のコンディションで行われました。風の影響からタイムが上がらず、最終ラップに1分42秒523を出し、グループ10番手で予選2回目を終了。予選の総合結果は両グループの合算となるため、決勝レースでは15番グリッドからのスタートとなりました。

決勝レースの行われた日曜日、尾野は15分間のウォームアップ走行で最後の確認を行いました。セッション開始早々からケガの影響で思うようにマシンを操れず、1分41秒800の21番手がベストタイム。ウォームアップを終え、チームとも相談をした結果、レース1を欠場することを決めました。ただし、総合ランキング3位を獲得するため、レース1を終えてからのポイント差で、レース2に出場するかを判断することになりました。レース1を終えてポイント差を計算したところ、レース2を欠場してもランキング3位獲得の可能性が高かったため、身体を優先してレース2も欠場する決断を下しました。

この結果、2位と22ポイント差、4位と15ポイント差で、尾野はチャンピオンシップ3位を獲得しました。

なお、今大会はレース1、2ともにファビオ・カルタラーロが優勝し、年間チャンピオンに輝きました。

コメント

尾野弘樹(決勝レース欠場 ランキング3位)
「今大会もケガの影響が最後まで自分を苦しめました。ウォームアップでケガの状況が悪化し、決勝を両レースともに欠場することを決断しました。最終戦の決勝を目前にして欠場という判断を出すのは非常に歯がゆい選択となりましたが、まともにマシンを操作できる状態ではなかったので、仕方ない選択でした。応援していただいている皆さまには、ご心配をおかけしたことを申し訳なく思っています。最終戦をこのような形で終えることになったのは非常に残念ではありますが、最低限の目標であったランキング3位で終えられたことはよかったです。今季は、アジア・ドリーム・カップのチャンピオンとしてCEVに挑戦させていただきました。残念ながら優勝することができませんでしたが、3位3回、2位1回と4度の表彰台に立つことができました。いい環境でレースを戦うことができ、現状の自分の力をすべて発揮することができました。そして、自分に足りない部分を明確に確認することもできました。1年前よりも、自分自身のライディングはもちろん、メンタル面、フィジカル面、すべてにおいて成長できたシーズンでした。これに満足することなく、さらに上を目指して日々努力していきます」

決勝リザルト

Moto3(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
120ファビオ・カルタラーロHonda915'08,802
2 48 アレックス・マスボーHonda9 +00'04,301
311 A.アレナス KTM 9+00'04,561
446N.ブレガKTM9+00'11,776
56マリア・ヘラーラHonda9+00'11,797
613J.イウェマKTM9+00'11,949
 
924マルコス・ラミレスIODA9+00'12,518
1027國峰啄磨TSR/Honda9+00'15,115
1344アーロン・キャネットHonda9+00'19,288
1882フアン・アント・ベルベールFTR-Honda9+00'23,658
2226ダニエル・サエズSUTER-Honda9+00'25,462
2379マキシミリアン・カップラーFTR-Honda9+00'29,130
2471トーマス・ファン・ルーベンHonda9+00'29,186
2884ロリス・クレソンFTR-Honda9+00'38,859
2938鈴木竜生Honda9+00'41,484
3172クリストフ・バインリッヒFTR Honda9+00'45,957
-33山田誓己TSR/HONDA2-
RT 90 エンツォ・ボーロムHonda - -
Moto3(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
120ファビオ・カルタラーロHonda915'13,230
219G.ロドリゴKTM9+00'01,205
368 ジョン・マクフィーHonda8+01'40,508
411 A.アレナス MAHINDRA9+00'02,744
548 アレックス・マスボー Honda4+01'40,631
613J.イウェマKTM9+00'03,159
 
924マルコス・ラミレスIODA-Honda9+00'07,200
1027國峰啄磨TSR/Honda9+00'13,590
1833山田誓己TSR/HONDA9+00'19,522
2482フアン・アント・ベルベールFTR-Honda9+00'23,046
2526ダニエル・サエズSUTER-Honda9+00'28,772
2871トーマス・ファン・ルーベンHonda9+00'30,078
3072クリストフ・バインリッヒFTR Honda9+00'30,978
-79マキシミリアン・カップラーFTR-Honda7-
-6マリア・ヘラーラHonda3-
-44アーロン・キャネットHonda1-
-50尾野弘樹TSR/Honda - -

ポイントスタンディング

ライダー(Moto3)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1ファビオ・カルタラーロHonda265
2 ホルヘ・ナバーロ Honda138
3尾野弘樹TSR/Honda116
4G.ロドリゴKTM101
5マルコス・ラミレスIODA101
6N.ブレガKTM95
 
8マリア・ヘラーラHonda90
13國峰啄磨TSR/Honda39
15 ボー・ベンズネイダー FTR-Honda37
17 アレックス・マスボー FTR-Honda31
18ロリス・クレソンFTR-Honda23
19ジャスパー・イウェマFTR Honda222
23アーロン・キャネットHonda12
33マキシミリアン・カップラーFTR-Honda1