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2013年6月16日(日)・決勝 会場:ノックヒル・サーキット 天候:曇りときどき晴れ 気温:17℃
英国スーパーバイク選手権(BSB)の第4戦が、6月14日(金)から16日(日)までの3日間、スコットランドのノックヒル・サーキット(2.04595km)で開催されました。エジンバラ近郊にあるノックヒル・サーキットは、アップダウンに富み、シンプルなコースレイアウトが特徴となっています。前戦オールトンパークから約1カ月半のインターバル。Samsung Hondaのアレックス・ロウズと清成龍一は、万全の状態で第4戦を迎えました。
今季、好調なロウズは、開幕戦から3戦6レース連続で表彰台に立ち、前戦オールトンパークで総合首位に立ちました。開幕戦ブランズハッチでは2レース連続2位。第2戦スラックストンでは3位と2位。第3戦オールトンパークでは初優勝を達成して第2レースで3位。CBR1000RRのポテンシャルを存分に発揮してきました。前戦オールトンパークから約1カ月半、休養とトレーニングに努めてきたロウズは、初日から好調な走りをみせました。
今大会は26台が出場。ロウズは、金曜日のフリー走行では、1回目にトップタイムをマーク、2回目に2番手と好調を維持していました。2日目の予選は、不安定な天候の中で行われ、シェーン・バーン(カワサキ)、ジョシュ・ブルックス(スズキ)に続く僅差の3番手と、4戦連続でフロントローを獲得しました。
ロウズとは対象的に、開幕戦からやや調子の出ない清成は、このインターバルを利用して、日本で徹底的にトレーニングを行いました。開幕戦からエンジンブレーキのフィーリングなどに課題を抱えている清成は、CBR1000RRの状態をよくするために、チームスタッフと徹底的に話し合いを行い、問題点を洗い出すことにしました。
その結果、1回目のフリー走行では、ロウズに続いて2番手、2回目の走行でも6番手と、復活の兆しをみせていました。さらに、不安定なコンディションとなった2日目の予選では、大接戦の中で6番手。第2戦スラックストンで16位、第3戦オールトンパークで14位と低迷していましたが、今大会は、フリー走行、予選ともにトップグループの戦いに加わりました。
そして清成は、決勝でも上り調子をキープ。30周で行われた決勝第1レースでは、バーンとブルックスにはやや離されますが、快調にラップを刻んで3位でフィニッシュ。今季初めて表彰台を獲得しました。このレースで3番目のベストラップを刻んだ清成は、第2レースはフロントロー3番手から決勝レースに挑み、前半はバーン、ブルックス、そしてチームメートのロウズとともにトップグループを形成。後半になるとロウズとブルックスにややリードを広げられますが、清成はペースの上がらないロウズをパスして3位に浮上。2レース連続で表彰台獲得となりました。
総合首位で今大会を迎えたロウズは、第1レースはバーン、ブルックスとトップグループを形成しますが、痛恨の転倒でリタイア。第2レースもトップグループに加わりますが、セッティングの変更がうまくいかず4位に終わりました。
4戦を終えて総合首位はバーンで166点。第1レースの転倒リタイアが影響したロウズは、130点で3位にダウンしてしまい、次戦からの巻き返しに闘志を燃やしています。今大会、2レースで表彰台に立った清成は、12位から一気に7位に浮上しました。
その他のHonda勢は、ダン・リンフット(Lloyds British GBmoto Racing Honda)が第1レースで8位、第2レースで12位。ピーター・ヒックマン(Lloyds British GBmoto Racing Honda)が第1レース10位、第2レースで9位という結果でした。
清成龍一(3位/3位)「2レースともに表彰台を獲得できてとてもうれしいです。しかし、表彰台に立っただけでは喜んでいられませんし、次回は優勝を目指し、マシンの状態をよくしていきたいです。開幕戦から苦しんできたエンジンのフィーリングなど、少しだけ自分の望むものになってきました。しかし、まだまだの状態で、今回のレースのデータをしっかり分析して、次のレースにつなげたいと思います。今までは、なにが問題だったのかが分からないという厳しい状態でした。それから抜け出すことができましたし、スタッフも理解してくれました。次のレースでは、今季初優勝を目標にがんばります」
アレックス・ロウズ(リタイア/4位)「第1レースはいいペースで走れましたが、バーンやブルックスに比べると最終セクターで苦戦していました。第1レースの転倒は運がありませんでした。そのため、第2レースに向けて少しセッティングを変えましたが、それも思うようにいきませんでした。しかし、チャンピオンシップにおいてポイントを獲得することは重要です。特にこのサーキットは、過去に苦戦していた場所なので、表彰台に立てなくても、しっかりと4位でフィニッシュしました。ランキングが下がるのはうれしくありませんが、2レースで転倒するよりも、着実にポイントを稼ぐことにしました」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 67 | S.バーン | カワサキ | 30 | 24:43.134 |
2 | 2 | J.ブルックス | スズキ | 30 | +1.069 |
3 | 23 | 清成龍一 | Honda | 30 | +5.013 |
4 | 303 | K.ファーマー | カワサキ | 30 | +16.821 |
5 | 9 | C.ウォーカー | カワサキ | 30 | +19.033 |
6 | 27 | J.ウェストモーランド | BMW | 30 | +23.733 |
8 | 4 | ダン・リンフット | Honda | 30 | +24.214 |
10 | 60 | ピーター・ヒックマン | Honda | 30 | +24.711 |
11 | 46 | トミー・ブライドウェル | Honda | 30 | +26.023 |
12 | 11 | マイケル・ルター | Honda | 30 | +32.797 |
13 | 96 | ヤコブ・シュムルツ | Honda | 30 | +33.041 |
16 | 127 | ロビン・ハームス | Honda | 30 | +37.787 |
18 | 20 | ジェニー・ティンマウス | Honda | 29 | +1Lap |
DNF | 22 | アレックス・ロウズ | Honda | 14 | +16Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 67 | S.バーン | カワサキ | 30 | 24:37.718 |
2 | 2 | J.ブルックス | スズキ | 30 | +0.814 |
3 | 23 | 清成龍一 | Honda | 30 | +8.637 |
4 | 22 | アレックス・ロウズ | Honda | 30 | +12.723 |
5 | 9 | C.ウォーカー | カワサキ | 30 | +15.620 |
6 | 27 | J.ウェストモーランド | BMW | 30 | +19.802 |
9 | 60 | ピーター・ヒックマン | Honda | 30 | +24.092 |
12 | 4 | ダン・リンフット | Honda | 30 | +31.930 |
DNF | 127 | ロビン・ハームス | Honda | 25 | +5Laps |
DNF | 96 | ヤコブ・シュムルツ | Honda | 25 | +5Laps |
DNF | 20 | ジェニー・ティンマウス | Honda | 9 | +21Laps |
DNF | 11 | マイケル・ルター | Honda | 0 | - |
DNF | 46 | トミー・ブライドウェル | Honda | 0 | - |
順位 | ライダー | マシン | ポイント |
---|---|---|---|
1 | S.バーン | カワサキ | 166 |
2 | J.ブルックス | スズキ | 136 |
3 | アレックス・ロウズ | Honda | 130 |
4 | J.エリスン | ヤマハ | 80 |
5 | J.カーカム | BMW | 76 |
6 | C.ウォーカー | カワサキ | 65 |
7 | 清成龍一 | Honda | 59 |
11 | ピーター・ヒックマン | Honda | 41 |
12 | トミー・ブライドウェル | Honda | 38 |
14 | ヤコブ・シュムルツ | Honda | 23 |
15 | マイケル・ルター | Honda | 23 |
18 | ロビン・ハームス | Honda | 13 |
19 | トリスタン・パーマー | Honda | 13 |
20 | ダン・リンフット | Honda | 12 |
26 | ジェニー・ティンマウス | Honda | 0 |
順位 | マニュファクチャラー | ポイント |
---|---|---|
1 | カワサキ | 173 |
2 | Honda | 149 |
3 | スズキ | 136 |
4 | ヤマハ | 92 |
5 | BMW | 90 |
6 | ドゥカティ | 12 |
7 | アプリリア | 0 |