round 05

June 27 2010
British Superbike Championship Mallory Park
第5戦 マロリーパーク

清成が今季初の2レース制覇
ブルックスも2レース連続2位

前戦キャドウェルパークから1カ月のインターバルを経て、バーミンガム近郊のマロリーパークで、第5戦が行われた。今大会は連日好天に恵まれ、決勝日は最高気温が26℃まで上昇。絶好のコンディションで熱戦が繰り広げられ、前戦キャドウェルパークで今季初優勝を達成している清成龍一(HM Plant Honda)が、今大会も好調をキープ。第1レース、第2レースともにライバルを圧倒する快走で、今季初の2レース完全優勝を果たした。チームメートのジョシュ・ブルックスが2レース連続で2位。マロリーパークは、ラップタイムが1分を切る2.2691kmのショートコースでHM Plant Hondaが2レースともに、1-2フィニッシュを果たした。

4戦を終えて総合5位のスチュアート・イーストン(Swan Honda)が5位/リタイア。イーストンのチームメートで、開幕戦ブランズハッチで3位、優勝と好調なスタートを切りながら、第2戦スラックストンで大たい骨を骨折し、欠場していたジェームス・エリスンが今大会から復帰、13位/12位だった。

  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一
  • ジョシュ・ブルックスジョシュ・ブルックス
  • ジョシュ・ブルックスジョシュ・ブルックス
  • スチュアート・イーストンスチュアート・イーストン

2大会連続優勝。今大会の完全Vで今季3勝目を達成した清成は、2レースともに力強い走りで勝利を収めた。予選では開幕戦ブランズハッチ以来となる2回目のトップタイムをマーク。今年から予選方式が変更されて、第1レースのベストタイム順で第2レースのグリッドが決まることから、両レースともにPPでのスタートとなった。

第1レースは、レース序盤に転倒車が出て赤旗中断。2周目の順位で、30ラップを25周に減算して再スタートが切られたが、再開されたレースでもまずまずのスタートを切り、中盤に差し掛かるころにはトップに浮上して優勝。このレースでベストタイムをマーク。第2レースも今季5回目となるPPでスタートした清成は、混戦の中で序盤こそ3番手だったが、中盤にトップに立つと後続を突き放した。

前戦キャドウェルパークは、第1レースで優勝も第2レースはトラブルでグリッドにつけない悔しいレースだった。その雪辱を見事に果たす快走を見せ、この2戦4レースで、スタートを切った3レースすべてで完勝という強さだった。これで総合8位だった清成は4位に浮上。この日、リタイア/8位に終わった総合首位のトミー・ヒル(スズキ)との差を4戦終了時点の68点から一気に26点へと縮めた。

総合2位につけるブルックスは、予選5番手から両レースで2位。優勝こそチームメートの清成に譲ったが、総合ポイントではヒルとの差を36点から4点へと縮めた。総合5位につけていたイーストンは第1レース5位。第2レースはシケインの縁石にエンジンガードをぶつけるというミスでリタイアに終わった。チームメートで今大会からカムバックしたエリスンが両レースでポイントを獲得した。

マロリーパークは、ラップタイムが1分を切る2.2691kmのショートコース。右回りのハイスピードコースだ。清成とブルックスは、CBR1000RRのパフォーマンスを遺憾なく発揮した。

コメント

清成龍一(優勝/優勝)「今日はとても厳しいレースだった。そんなレースで2レースともに優勝できて、とてもうれしい。第1レースは、ラバティ(スズキ)の後ろを走ることになった。なかなか抜けなかったが、中盤、シケインのブレーキングで彼を抜いた。突っ込みすぎて彼を押し出すことになってしまい、ラバティには申し訳ないことをした。第2レースも序盤はやや出遅れた。このレースはジョシュとのレースになると思っていたし、その通り一騎打ちとなったが、後半は彼にリードを築くことができた。今年になって初めての完全V。本当にうれしい」

ジョシュ・ブルックス(2位/2位)「ウオームアップから第1レース、そして第2レースと常にバイクのセッティングを変更する一日だった。それがうまくいって、2レースともに優勝争いに加わることができた。しかし、今日のキヨは速くて、彼についていったら、きっと転んでいたと思う。彼は今日、コーナーの出口で自分よりアドバンテージがあって速かった。チャンピオンシップのことや、キヨの仕上がりのよさを考えれば、今日は2位でよしとした。実際にチャンピオンシップでは大きく差を縮めることができたし、とてもうれしい」

スチュアート・イーストン(5位/リタイア)「予選までうまくいかずに14番グリッドだったことを思えば、今日の第1レースの結果には満足している。第1レースは序盤に赤旗中断となり、それでスタートグリッドが上がってラッキーだった。第2レースは2列目に並ぶことができたのだが、バスストップシケインでエンジンケースを縁石にぶつけて転んでしまった。第2レースは残念だったが、今回はチームメートのジェームスの復帰レースとなり、再び2人で戦えることがうれしい。次は自分のホームレース。今回の雪辱を果たしたい」

ジェームス・エリスン(13位/12位)「高い期待を抱いて復帰したけれど、正直、厳しいレースだった。しかし、ポイントを獲得するために、2レースともにベストを尽くした。満足いくレースではなかったが、こうしてポイントを獲得できてよかった。今日は2レースともに体力が続かなかったが、自分の回復状況を知るにはとても重要なレースになった。まだまだ十分ではないが、第1レースより第2レースの方がずっと楽しく気持ちよく乗れたのがうれしかった」

決勝

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
18清成龍一Honda2523:42.274
24ジョシュ・ブルックスHonda25+1.820
37M.ラバティスズキ25+3.573
46M.ルタードゥカティ25+3.753
53スチュアート・イーストンHonda25+13.883
69C.ウォーカースズキ25+14.155
 
1146トミー・ブライドウェルHonda25+21.571
132ジェームス・エリスンHonda25+37.820
1521トム・タンストールHonda25+46.226
175クリスチャン・イドンHonda25+47.528
2275クレイグ・フィツパトリックHonda23+2Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
18清成龍一Honda3028:20.065
24ジョシュ・ブルックスHonda30+3.601
37M.ラバティスズキ30+9.726
46M.ルタードゥカティ30+10.819
59C.ウォーカースズキ30+19.126
610J.ラバティカワサキ30+21.249
 
946トミー・ブライドウェルHonda30+23.326
122ジェームス・エリスンHonda30+39.495
165クリスチャン・イドンHonda30+53.274
2021トム・タンストールHonda29+1Lap
DNF3スチュアート・イーストンHonda3+27Laps
ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン ポイント
1T.ヒルスズキ154
2ジョシュ・ブルックスHonda150
3M.ラバティスズキ133
4清成龍一Honda128
5M.ルタードゥカティ114
6J.ラバティカワサキ98
 
7スチュアート・イーストンHonda92
10トミー・ブライドウェルHonda55
11ジェームス・エリスンHonda48
24クリスチャン・イドンHonda3
29トム・タンストールHonda2
30クレイグ・フィツパトリックHonda1
36スティーブ・ヘネガンHonda0
44ガイ・マーティンHonda0

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー ポイント
1Honda228
2スズキ207
3ドゥカティ121
4カワサキ96
5ヤマハ53
6BMW18
7KTM1
8アプリリア0