round 04

May 23 2010
British Superbike Championship Cadwell Park
第4戦 キャドウェルパーク

清成龍一が第1レースで今季初優勝
第2レースはブルックスが今季2勝目を達成

英国スーパーバイク選手権(BSB)第4戦が、イングランド中東部にあるリンカーンシャー州のキャドウェルパーク・サーキットで開催された。第1レースでは、好スタートからトップに立った清成龍一(HM Plant Honda)が今季初優勝を達成。第2レースでは、チームメートのジョシュ・ブルックスが優勝。キャドウェルパークをホームとするHM Plant Hondaが2レース完全Vを達成した。

今大会は29台が出場した。レースウイークを通じて天候に恵まれ、フリー走行、予選とレベルの高いセッションが繰り広げられた。予選は、ブルックスが2番手、清成龍一は4番手。6番手にトミー・ブライドウェル(Quay Garage Racing)、7番手に総合2位につけるスチュアート・イーストン(Swan Honda)と、CBR1000RR勢がトップ10に名前を連ねた。

  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一
  • ジョシュ・ブルックスジョシュ・ブルックス
  • ジョシュ・ブルックスジョシュ・ブルックス
  • スチュアート・イーストンスチュアート・イーストン

HM Plant Hondaチームの本拠地は、サーキットからほど近いラウスの街にある。チームの応援団が大挙して詰めかけた決勝第1レースは、予選4番手から決勝に挑んだ清成が好スタートからトップに立ち、PPスタートのトミー・ヒル(スズキ)、マイケル・ラバティ(スズキ)、マイケル・ルター(ドゥカティ)らとトップグループを形成。グループの先頭に立った清成は快調にラップを刻み、後続をジリジリと引き離し始めた。後半には2秒近いリードを築いたものの、痛恨のコースアウトを喫し、一時は2番手へとポジションを落とした。しかし、M.ラバティ、ルターらを振り切って、今季初優勝を飾った。総合首位のヒルは、転倒リタイアに終わった。

過去、BSBに参戦していた4年間で、清成は唯一、キャドウェルパークでの優勝経験がなかった。その一因には、キャドウェルパークの不安定な天候に翻弄されたこともあるが、今年は3日間を通じて天候に恵まれ、本来の力を発揮することができた。

第2レースは、清成がマシントラブル発生のため、グリッドにつけないままリタイアするハプニングで地元ファンをがっかりさせた。代わって、第1レースで5位と悔しいレースに終わっていたブルックスが快走。第1レースでも清成を追ったヒル、M.ラバティ、ルターらを振り切って今季2勝目を達成。総合成績も3位から2位に浮上した。第2レースをリタイアの清成も、第1レースの優勝で、総合8位は変わらないものの、上位陣とのポイント差を縮めた。

第3戦終了時点で総合2位と、CBR1000RR勢で最上位につけたイーストンは、予選7番手から決勝に挑み、第1レースは転倒リタイアに終わった。その転倒によるマシンへのダメージが大きく、第2レースはなんとかグリッドに並んだものの、完全な状態にはほど遠く、10位がやっとという悔しいレースとなった。総合ランキングは、2位から5位へとポジションを落としたが、タイトル争いに加わったまま、ブルックス、清成とともに、シリーズ中盤戦に挑む。

コメント

清成龍一(優勝/リタイア)「今大会は、チームのホーム大会なので、いい成績を残したいと思っていた。大会一週間前には子供も生まれているので、子供のためにも優勝したかった。キャドウェルパークは、過去BSBに参戦していたころに、唯一優勝できなかったサーキットだ。今年はここでどうしても勝ちたいと思っていたので、本当にうれしい。第1レースは、スタートもよく、ペースもよかった。第2レースは、トラブルのためにスタートできなかったが、ここで優勝することができて、本当にうれしい」

ジョシュ・ブルックス(5位/優勝)「第1レースはいいスタートが切れたし、序盤、タイヤのグリップがいいときにリードを広げることができた。今日はスムーズに気持ちよく走ることができた。今日のCBR1000RRはとてもよかった。そのアドバンテージを生かすことができた。第1レースはミスをして5位に終わっていたので、こうして優勝できて本当にうれしい」

スチュアート・イーストン(リタイア/10位)「第1レースでビッグクラッシュを喫し、マシンが大きなダメージを受けたが、チームが全力で修復してくれたおかげで第2レースでポイントを獲得することができた。第2レースは、エンジンも載せ換えたため、電気系の調整ができないままスタートすることになった。そのためわずか6ポイントしか取れなかったけれど、ベストを尽くしてくれたチーム、スタッフに感謝したい。でも、今日のレースは、残念という言葉しか浮かんでこない」

決勝

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
18清成龍一Honda1827:35.356
27M.ラバティスズキ18+0.497
36M.ルタードゥカティ18+1.877
446トミー・ブライドウェルHonda18+2.528
54ジョシュ・ブルックスHonda18+5.168
610 J.ラバティカワサキ18+7.754
 
1521トム・タンストールHonda18+28.520
2354スティーブ・ヘネガンHonda18+1:04.331
RT5クリスチャン・イドンHonda8+10Laps
RT3スチュアート・イーストンHonda1+17Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
14ジョシュ・ブルックスHonda1522:15.411
233T.ヒルスズキ15+4.398
37M.ラバティスズキ15+5.675
46M.ルタードゥカティ15+5.921
510J.ラバティカワサキ15+10.465
646トミー・ブライドウェルHonda15+10.731
 
103スチュアート・イーストンHonda14+1Lap
165クリスチャン・イドンHonda14+1Lap
1721トム・タンストールHonda14+1Lap
RT54スティーブ・ヘネガンHonda7+8Laps
ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン ポイント
1T.ヒルスズキ146
2ジョシュ・ブルックスHonda110
3M.ラバティスズキ101
4M.ルタードゥカティ88
5スチュアート・イーストンHonda81
6 J.ラバティカワサキ80
 
8清成龍一Honda78
10ジェームス・エリスンHonda41
12トミー・ブライドウェルHonda38
23クリスチャン・イドンHonda3
28クレイグ・フィツパトリックHonda1
29トム・タンストールHonda1
35スティーブ・ヘネガンHonda0

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー ポイント
1Honda178
2スズキ175
3ドゥカティ95
4カワサキ77
5ヤマハ40
6BMW16
7KTM1
8アプリリア0