round 02

April 18 2010
British Superbike Championship Thruxton
第2戦 スラックストン

ブルックスが2位/優勝。イーストン第2レースで3位
清成龍一は9位/4位

英国スーパーバイク選手権(BSB)第2戦が、イングランド南西部にあるスラックストンで行われ、第1レースでジョシュ・ブルックス(HM Plant Honda)が2位表彰台に立ち、これで勢いに乗ったブルックスは、第2レースで初優勝を達成した。また、第2レースではスチュアート・イーストン(Swan Honda)が3位表彰台を獲得。CBR1000RRが両レースにわたって好パフォーマンスを見せつけた。清成龍一(HM Plant Honda)は第1レース9位、第2レースはし烈な3位争いに加わり、惜しくも4位だった。

今大会は、開幕戦に続き34台が出場した。しかし、開幕戦ブランズハッチで3位/優勝と大活躍のジェームス・エリスン(Swan Honda)が、フリー走行でトップタイムをマークしたが、高速コーナーで転倒を喫し、大たい骨を骨折するケガでその後のレースを欠場、33台で決勝レースが行われた。

  • ジョシュ・ブルックスジョシュ・ブルックス
  • ジョシュ・ブルックスジョシュ・ブルックス
  • ジョシュ・ブルックスジョシュ・ブルックス
  • スチュアート・イーストンスチュアート・イーストン
  • スチュアート・イーストンスチュアート・イーストン
  • 清成龍一清成龍一
  • 清成龍一清成龍一

第1レースは、PPからスタートしたトミー・ヒル(スズキ)、予選7番手から好スタートを切ってトップグループに加わったブルックス、予選4番手の加賀山就臣(スズキ)、そして予選3番手から好スタートのイーストンの4台による優勝争いとなり、ヒルが優勝。0.818秒差でブルックスが2位。加賀山が3位という結果だった。高速サーキットでパッシングポイントがほとんどないスラックストン。オープニングラップの位置取りがとても重要になるサーキットだが、フロントローからスタートしたイーストンはコーナリングに苦しみながらも後続を抑えきって4位でフィニッシュ。予選13番手と厳しいグリッドから決勝に挑んだ清成は、思うように追い上げられず9位になるのがやっとだった。

今年から予選の形式が変わり、前日の予選順位で第1レースがスタートするが、第2レースは、第1レースのベストタイム順でグリッドが決まる。そのため、第1レースで7番グリッド、決勝で2位と好調だったブルックスがフロントロー獲得となる3番手から好スタートを決めてオープニングラップを制した。このレースも、第1レース優勝のヒルがブルックスをピタリとマーク。緊張感あふれる一騎打ちとなったが、ブルックスは落ち着いた走りで一度も首位を譲ることなく、20周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。

その後方では、第1レース4位のイーストン、第1レースのベストタイム順で5番グリッドから第2レースに挑んだ清成、第2レースでPPスタートの マーティン・ジェソップ(ドゥカティ)、マイケル・ラバティ(スズキ)の4台によるし烈な3位争いとなり、中盤に3番手に浮上してトップグループの2台に肉薄する好走を見せ、終盤、清成の猛追撃を抑えたイーストンが今季初表彰台に立った。清成は、5番グリッドから好スタートを切ってトップグループにつけたが、序盤の混戦の中で11番手まで順位を落とす苦しい戦い。その後、粘り強く追い上げて3位争いに加わるも、イーストンをかわすことはできず、惜しくも表彰台を逃した。

2戦4レースを終えて、総合首位はヒル。34点差でブルックスが2位に浮上。以下、3位にイーストン。4位に今大会ケガで欠場のエリスン。それを1点差で追う清成が、アラステア・シーリー(スズキ)と同ポイントの6位。総合首位のヒルを追う展開となっている。第3戦は、5月3日、オールトンパークで開催される。

コメント

ジョシュ・ブルックス(2位/優勝)「優勝することができて本当にうれしい。この日が来ることを長い間待っていたし、最高の気分だ。第1レースは2位だったが、ミスもなくいいレースができたと思う。第2レースはスタートが決まり、序盤からアドバンテージを築くことができた。その後、トミーが激しくプッシュしてきたが、チェッカーまで全力を出しきった。今日はいいレースをする自信があった。プレッシャーも感じなかった。その証拠に、こうしてトロフィーを手にすることができた」

スチュアート・イーストン(4位/3位)「第1レースはバイクのバランスに課題を抱えて苦しかった。ブレーキングはいいのだが、コーナリングでフィーリングがつかめなかった。そんな状態で4位フィニッシュできて本当によかった。第2レースは問題も解決したので、表彰台に立とうと全力を尽くした。中盤にトミーとジョシュの後ろにつけることができたが、そのときにはすでに、タイヤが厳しくなっていた。終盤は2人に離されて、団子状態の厳しい3位争いになったが、こうして表彰台に立ててうれしい。今回はチームメートのエリスンがケガをして欠場したが、一日も早い復帰を願っている」

清成龍一(9位/4位)「フリー走行はまずまずだったが、予選でセッティングの方向を失敗してポジションを落としてしまった。それで第1レースは苦しいレースになってしまった。第2レースは5番グリッドからスタートもよかったので、トップグループにつけられた。しかし、序盤の混戦の中でアウトに弾き出されて11番手までポジションを落とし、追い上げるのが大変だった。終盤は3位争いに加われたが、ほんの少し届かなかった。表彰台に立てなくて悔しいレースだった」

決勝

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
133T.ヒルスズキ2025:27.870
24ジョシュ・ブルックスHonda20+0.818
371加賀山就臣スズキ20+1.185
43スチュアート・イーストンHonda20+1.510
56M.ルタードゥカティ20+5.670
640M.ジェソップドゥカティ20+7.490
     
98清成龍一Honda20+9.493
1575クレイグ・フィツパトリックHonda20+37.754
175クリスチャン・イドンHonda20+38.839
RT21トム・タンストールHonda2+18Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム
14ジョシュ・ブルックスHonda2025:23.986
233T.ヒルスズキ20+0.391
33スチュアート・イーストンHonda20+7.112
48清成龍一Honda20+7.146
540M.ジェソップドゥカティ20+7.263
67M.ラバティスズキ20+7.789
     
1621トム・タンストールHonda20+33.734
RT75クレイグ・フィツパトリックHonda17+3Laps
RT5クリスチャン・イドンHonda17+3Laps
ポイントスタンディング

ライダー

順位 ライダー マシン ポイント
1T.ヒルスズキ90
2ジョシュ・ブルックスHonda56
3スチュアート・イーストンHonda50
4ジェームス・エリスンHonda41
5A.シーリースズキ40
6清成龍一Honda40
 
20クリスチャン・イドンHonda3
25クレイグ・フィツパトリックHonda1
28トム・タンストールHonda0
31トミー・ブライドウェルHonda0
32スティーブ・ヘネガンHonda0

マニュファクチャラー

順位 マニュファクチャラー ポイント
1スズキ90
2Honda90
3ドゥカティ41
4カワサキ29
5ヤマハ21
6BMW10
7アプリリア0