HONDA The Power of Dreams

　2005年BSB(イギリススーパーバイク選手権)の開幕戦が3月28日に快晴のブランズハッチで行われ、CBR1000RRKに乗るHM Plant Honda Racing Teamの清成龍一(22歳)が第1と第2ヒートで優勝。見事ダブルウインを飾って開幕戦を制した。清成のチームメイト、マイケル・ルター(31歳)も4位と2位に入っている。

　予選で2番手のポジションを獲得した清成は、第1ヒートで、グレン・リチャーズ(カワサキ)を押さえてホールショットを決めた。大混戦となった第1ラップを終えた段階でルターも3位につけた。

　2周目と3周目にラップレコードを更新した清成は、そのまま快調に飛ばしてアドバンテージを築き、30周のレースで一度もトップの座を明け渡すことがなかった。

　ルターの方はグレゴリオ・ラビッラ(ドゥカティ)とリチャーズの2人と熾烈な2位争いを展開していたが、終盤に入り周回遅れのライダーが現れたため、4位でレースを終えた。

　第2ヒートでも、第1ヒート同様に清成がスタートから飛び出し、そのまま逃げ切った。ルターは1周目を終えた時点では3位だったが、15周目にパドックヒル・ベントでショーン・エメット(ヤマハ)を抜いて2位に浮上。そのままCBR1000RRKのパワーとハンドリングを生かして2位でゴールした。

■清成龍一(優勝/優勝)
「今日は本当にすべてがうまくいき、とってもハッピーです。ほかのライダーがここブランズハッチで速いのを知っていたので、スタートから飛ばしていかなくてはいけないと考えていました。このサーキットは僕にとって難しいサーキットなのに、2ヒート共、2位以下を大きく引き離すことができたので驚いています。HM Plant Honda Racing Teamのスタッフがマシンのセットアップを素晴らしい状態に仕上げてくれたおかげでダブルウインを飾ることができ、感謝しています。本当に最高の状態でシーズンをスタートすることができました。次のスラックストンのレースでも、今回同様良い成績を残したいです」

■マイケル・ルター(4位/2位)
「第1ヒートはセッティングが今ひとつ決まっていなかったので、ラビッラとリチャーズについていくのが精一杯だった。第2ヒートではセッティングが良くなっていたので楽に2位に入ることができた。でも、今日のキヨ(清成)は無敵だった。次のスラックストンでも相当頑張らないとポイント差をつめることができないだろう」