イデミツ・アジア・タレント・カップの第3戦が鈴鹿で開催される
そのプレビューとして今シーズンの参戦ライダーたちを一気に紹介しよう
イデミツ・アジア・タレント・カップとしては初開催となる鈴鹿
『鈴鹿を制する者は、世界を制す』と言われるテクニカルコースで
彼らがどんな走りを見せるのか楽しみだ
2
鈴木大空翔
日本/14歳
2
鈴木大空翔
日本/14歳
3
カン・オンジュ
トルコ/13歳
4
ゲリー・サリム
インドネシア/20歳
5
國井勇輝
日本/14歳
6
イルファン・アルディアンシャー
インドネシア/17歳
7
デェニス・オンジュ
トルコ/13歳
8
平間光司
日本/16歳
9
埜口遥希
日本/15歳
10
斉藤魁
日本/16歳
11
ムハッマド・ハジック・ビン・モハマド・ハムダン
マレーシア/16歳
12
山中琉聖
日本/15歳
14
ビマ・フェブリダ・アルフィン
インドネシア/17歳
今年のIATC(イデミツ・アジア・タレント・カップ)には6カ国から22名のライダーがレギュラー参戦している。日本が最多の8名、インドネシアが7名、マレーシアが3名、トルコが2名、フィリピン、オーストラリアが1名ずつという内訳だ。最年少は13歳、最年長は20歳(鈴鹿参戦時)。2016年からの継続参戦は6名で、残りの16名が昨年行なわれたセレクションで合格した新規参戦者。
開幕戦チャーン(タイ)、第2戦ロサイル(カタール)の2戦を終えた後、約2カ月のインターバルを経て、第3戦鈴鹿(日本)が6月2日から4日にかけて鈴鹿サーキットで開催される。決勝レースは2レース制で、IATCとしては初の鈴鹿での開催となる。
その後、約2カ月のインターバルで第4戦セパン(マレーシア)が開催。さらに約3カ月のインターバルを経て、第5戦もてぎ(日本)、最終戦セパン(マレーシア)と続く。
各レースのインターバルに余裕があるのは、IATC2年目以降のライダーの中から優秀な成績を収めたライダーには、Moto3ジュニア世界選手権、MotoGPルーキーズカップに参戦するチャンスがあるため。これらのレースと重ならないようなスケジュールが組まれており、まず、IATCで経験を積んで、実力が認められたライダーには、次のステップが与えられると同時に、さらにIATCで経験を積むことができる育成システムが構築されている。
開幕2戦3レース(カタールは2レース中1レースが天候不良で中止)で2勝を記録してランキングトップにつけるのはトルコ出身の13歳、デェニス・オンジュ。3レース連続表彰台(3位1回、2位2回)の日本の山中琉聖がランキング2位、カタールで1勝を記録した日本の國井勇輝がランキング3位につける。2戦終了時の上位ランカー3名は、いずれもIATC参戦2年目のライダーで、Moto3ジュニア世界選手権やMotoGPルーキーズカップにも参戦している。そして、1年目の埜口遥希が第2戦カタールで3位に入賞し、ランキング4位に続く。
第3戦鈴鹿はこのランキング上位のメンバーと鈴鹿を知る日本人ライダーを中心とした戦いとなるだろう。IATC初の鈴鹿でどんなタイムが記録され、どんな接戦が展開されるかに注目が集まる。15
クリッチャポーン・ケウォサンティ
タイ/21歳
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クリッチャポーン・ケウォサンティ
タイ/21歳
16
リード・テレンス・バッティ
オーストラリア/16歳
17
服部真騎士
日本/17歳
18
鈴木光来
日本/16歳
19
シャイルー・ユスリー・ビン・スハイミ
マレーシア/17歳
20
アズロイ・アヌア
マレーシア/17歳
21
スリヤ・スロジョ
インドネシア/15歳
22
リフサ・フィルダウス・ハキム
インドネシア/17歳
23
ココ・タダチ
フィリピン/17歳
24
ムハッマド・エルフィン・フィルマンシャー
インドネシア/20歳
鈴鹿初開催となるイデミツ・アジア・タレント・カップは、アジアロードレース選手権第3戦日本ラウンドの中での開催となる。IATC以外にもアジア選手権のSS600クラス、AP250クラスなど見どころの多いレースが開催される。
初コース、雨の予選でポールを獲得したチャントラ。昨年のATCでタイトルを獲得したタイ出身のライダーだ
CEVもスペインのアルバセテで開幕。Moto3ジュニア世界選手権にはアジアタレントチームからのソムキャット・チャントラ、真崎一輝、小椋藍、國井勇輝が参戦。雨の予選でチャントラがポールポジションを獲得する。
決勝のみ晴れとなる難しいコンディションの中、各ライダーは上位を争ったものの残念ながら転倒リタイアに終わった。アジア勢の中ではADC出身のアンディ・イズディハールが最上位となる5位に入賞。また、Moto2クラスには尾野弘樹が参戦し、12位入賞を果たした。
アメリカズGPで今年2回目となる表彰台に立った中上(右)。日本人ライダーとして最高峰に最も近い位置にいる
世界グランプリのMoto2クラスに中上貴晶、長島哲太の2名、Moto3クラスに鈴木竜生、鳥羽海渡、佐々木歩夢の3名の日本人ライダーが参戦している。
中上は開幕戦カタールと第3戦アメリカズで3位表彰台を獲得。長島も第4戦スペインで今季初入賞となる15位入賞を果たした。鈴木はスペインでノーポイントに終わったもののランキング16位につけ、ATC出身の鳥羽はランキング20位、スペインで2度目の入賞を果たした佐々木は鳥羽と同ポイントでランキング21位に続く。