ROUND 05

日本日本 ツインリンクもてぎ 2017.10.15(日)・IATC 決勝

第5戦 日本

レース1を山中、レース2を國井が制し日本人ライダーが強さを発揮

2017年10月14日(土)~15日(日)  会場:ツインリンクもてぎ  
天候:14日/15ºC、15日/15ºC  路面温度:14日/17.3ºC、15日/15ºC  
湿度:14日/91%、15日/92%  コンディション:14日/ウエット 15日/ウエット

ホームで奮起した山中がレース1を制し、ランキングトップに

ツインリンクもてぎで行われた第5戦日本大会のレース1は、基本的にはドライながら、コースの一部が雨の影響で濡れているという難しいコンディションで行われました。赤旗により、5周のみとなったスプリントレースを制したのは山中琉聖。2位にマレーシア人ライダーのアズロイ・アヌア、3位にトルコ人ライダーのデェニス・オンジュが入り、表彰台を獲得しました。

赤旗が提示される前のレースでは、ポイントリーダーの埜口遥希とカン・オンジュがし烈なトップ争いを繰り広げるも、埜口が転倒し、カン・オンジュもその巻き添えに。埜口はリタイアとなり、ポイントランキングでのリードを失います。その後のレースをリードしたデェニス・オンジュ含め、数名が相次いで転倒を喫したことで、赤旗が提示されました。仕切り直しとなったレースは、ラップ数が5周に短縮され、赤旗前の7周目のポジションをベースとしてスターティンググリッドが決定されました。

再開されたレースは接戦となりましたが、山中がアヌアにわずかに差をつけ、トップでチェッカー。なお、仕切り直しとなったレースでも、フロントグループでは何台もが転倒するなど、波乱の展開となりました。一時はレースをリードする走りをみせた國井勇輝もその一人で、途中で惜しくも転倒。ゲリー・サリムは4周目にクラッシュを喫し、リタイア。表彰台の獲得が確実かと思われていた平間光司も、最終ラップでクラッシュ、そのままリタイアとなってしまいました。

何台ものリタイアを出したレース1を完走したのは、表彰台を獲得した山中、アヌア、デェニスの3人を含む8人のみでした。4位にイルファン・アルディアンシャー、5位に中島元気、6位に斉藤魁、7位に鈴木大空翔、そして8位にシャイルー・ユスリー・ビン・スハイミが入賞。ポイントを獲得しました。

國井がレース2で鮮やかな勝利。3位入賞を果たしたデェニス・オンジュがランキングトップに

レース1でクラッシュを喫した國井が、日曜日に行われたレース2で勝利を決めました。中島元気は2位入賞を果たし、自身にとってシーズン2度目となる表彰台を獲得。トルコ人ライダーのデェニスは3位に入り、この結果、ランキング首位につけました。

レースは、好スタートを切った國井がホールショットを奪います。若き日本人ライダーはそのままハイペースで走行を続けると、後方と5秒以上の差を築き独走態勢に。そのまま後続を寄せつけない走りでチェッカーを受けました。レース1の勝者である山中は、序盤に転倒し、優勝争いから脱落。アヌアは國井を追撃しましたが、同じく転倒してしまいます。ランキング上位のライダーが相次いで転倒したことで、タイトルの行方は2週間後のセパンに持ち越されることとなりました。

レース1でのクラッシュによりランキングを4位へと下げた埜口は、4位で入賞を果たし、ランキング2位に。インドネシア人ライダーのサリムが5位、そしてラッキー・ヘンドリアンシャーが6位につけました。7位には鈴木光来、8位にタイ人ライダーのクリッチャポーン・ケウォサンティ。9位にムハッマド・エルフィン・フィルマンシャー、そして10位に鈴木大空翔が入っています。

ここまで134ポイントを獲得しているデェニス・オンジュがランキングトップ。埜口は124ポイントで2位につけており、10ポイント差でデェニス・オンジュを追いかけます。3位につけているのが山中で、埜口とはわずか1点差。アヌアはトップと21点差で4位につけています。

コメント

アルベルト・プーチ タレント・プロモーション監督
レース1後のコメント
「雨を避けることはできません。今日はあまり運が向いてきませんでしたが、そういう日もあります。レースを最後まで完走し、上位入賞を果たしたライダーたちは、生き残るために最も全力を尽くした者たちです。彼らを誇りに思います。多くのライダーが完走できませんでしたが、仕方がないです。明日がウエットかドライのどちらかになって、より多くのライダーがレースに出場できるよう祈っています。山中が今日の勝利によってランキングトップに立ちました。しかし、明日にはまた別の展開が待っているかもしれません。今日、ポイントを獲得していないライダーたちは明日、リスクを冒してポイント獲得に挑むのか、それともそうしないのか、注意深く見守る必要があるでしょう。明日のレースはまた予測がつかないものになるでしょう」
 
レース2後のコメント
「昨日に引き続き、またしても難しいレースになりました。今日は本当にクラッシュが多かったですね。でも、あまり経験のないライダーがコンディションの難しいレースに挑むときには、こうしたアクシデントもつきものです。どんなコンディションでも、その中で走るしかないのですから。デェニスがランキングトップになりましたが、まだチャンピオンシップは依然としてオープンです。ここから50ポイントが加算される可能性がありますからね。最後まで、スリリングでチャレンジングなレースが続くことを願っています」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー タイム/差
112山中琉聖日本11'21.110
220アズロイ・アヌアマレーシア+0.949
37デェニス・オンジュトルコ+2.687
46イルファン・アルディアンシャーインドネシア+4.253
54中島元気日本+4.963
610斉藤魁日本+20.610
72鈴木大空翔日本+27.260
819シャイルー・ユスリー・ビン・スハイミマレーシア+28.180
NC8平間光司日本
NC11ムハッマド・ハジック・ビン・モハマド・ハムダンマレーシア
NC4ゲリー・サリムインドネシア
NC5國井勇輝日本
NC13ラッキー・ヘンドリアンシャーインドネシア
NC3カン・オンジュトルコ
NC9埜口遥希日本
NC24ムハッマド・エルフィン・フィルマンシャーインドネシア
NC18鈴木光来日本
NC15クリッチャポーン・ケウォサンティタイ


レース2

順位 No. ライダー タイム/差
15國井勇輝日本34'10.858
24中島元気日本+15.057
37デェニス・オンジュトルコ+19.922
49埜口遥希日本+26.982
54ゲリー・サリムインドネシア+51.101
613ラッキー・ヘンドリアンシャーインドネシア+1'06.846
718鈴木光来日本+1'15.616
815クリッチャポーン・ケウォサンティタイ+1'15.665
924ムハッマド・エルフィン・フィルマンシャーインドネシア+1'22.071
102鈴木大空翔日本+1'23.712
1119シャイルー・ユスリー・ビン・スハイミマレーシア+1'27.739
1211ムハッマド・ハジック・ビン・モハマド・ハムダンマレーシア+2'15.668
NC10斉藤魁日本
NC20アズロイ・アヌアマレーシア
NC6イルファン・アルディアンシャーインドネシア
NC12山中琉聖日本
NC8平間光司日本
NC3カン・オンジュトルコ

ポイントランキング

順位 No. ライダー 総合ポイント
17デェニス・オンジュトルコ134
29埜口遥希日本124
312山中琉聖日本123
420アズロイ・アヌアマレーシア113
55國井勇輝日本110
63カン・オンジュトルコ97
74ゲリー・サリムインドネシア66
84中島元気日本64
913ラッキー・ヘンドリアンシャーインドネシア54
108平間光司日本47
112鈴木大空翔日本44
1224ムハッマド・エルフィン・フィルマンシャーインドネシア44
1315クリッチャポーン・ケウォサンティタイ42
1418鈴木光来日本42
156イルファン・アルディアンシャーインドネシア35
1610斉藤魁日本32
1719シャイルー・ユスリー・ビン・スハイミマレーシア15
1811ムハッマド・ハジック・ビン・モハマド・ハムダンマレーシア15
1917服部真騎士日本12
2016リード・テレンス・バッティオーストラリア8
2125パサーウィト・ティチバークタイ4
2222リフサ・フィルダウス・ハキムインドネシア2
2323ココ・タダチフィリピン1
2414ビマ・フェブリダ・アルフィンインドネシア1

ランキング詳細


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