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August 29/30 2015, RACE Asia Road Racing Championship Thailand
タイ
2015年8月30日(日)・決勝 会場:チャーン・インターナショナル・サーキット コースコンディション:ドライ
アジアロードレース選手権の第4戦が、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで行われました。ケガで療養中のザムリ・ババ(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)の代役として、ロードレース世界選手権のMoto2クラスに参戦していたザクゥアン・ザイディが、高橋裕紀のチームメートとして参戦しました。ザイディは前年度のチャンピオンです。家族のように慣れ親しんだチームに戻ったザイディも、彼を迎えるチームスタッフも、このジョイントを喜びました。
レース熱の高いタイでは、日曜日にさまざまなイベントが開催されるため、今回はレース1を土曜日に、レース2を日曜日にという変則的なスケジュールが組まれました。
ポールポジション(PP)を獲得したのは高橋でした。レース1は曇り空の下でスタートが切られ、スタートダッシュを決めた高橋がトップをキープ。小山知良(T.Pro Yuzy Honda)が2番手につけ、2人が逃げ始めます。ラタポン・ウイライロー(A.P.Honda Thailand)がその2人を追い、セカンド集団から抜け出しました。
その後、高橋は逃げ続け、ウイライローが小山をかわして2番手に浮上。3番手の座は小山、アフマド・ユディスティラ(カワサキ)、ザイディ、伊藤勇樹(ヤマハ)で激しく争われ、そこから抜け出したのは小山でした。
最終的に優勝は高橋、2位にウイライロー、3位に小山が入りました。ザイディは7位でした。
レース2は晴天となり、気温も路面温度も上がっての戦いとなりました。ホールショットを奪ったのは小山で、それを、高橋と伊藤が追いかける展開に。2ラップ目に入ると、ウイライローが先頭に立ち、その後リードを広げていいきました。それを高橋が追い、小山、芳賀紀行(スズキ)、伊藤、ザイディが続きました。
5ラップ目、トップを走るウイライローがまさかの転倒。代わってトップに立ったのは高橋でした。、リードを広げ、ダブルウインとなるチェッカーをくぐりました。また、最終ラップまで続いた小山とユディスティラの2番手争いは、小山が制しました。羽田大河(T.Pro Yuzy Honda)が6位と健闘。ザイディは7位でチェッカーを受けました。
アジア・ドリーム・カップ(ADC)は、2014年のシーズンチャンピオンであるカイルール・イダム・パウィが、ロードレース世界選手権の第14戦アラゴンGPに、ワイルドカードで参戦することが発表されました。ADCのライダーたちにとっては、世界の舞台への道が開けることが証明されたうれしいニュースで、大きな励みとなりました。
PPは、初めて走るコースながら、果敢にトライした中村大輝が獲得しました。レース1は4台による激しいトップ争いとなり、女性ライダーであるムクラダ・サラプーチが僅差で優勝。タイ出身のサラプーチの勝利に、客席からは大きな歓声が上がりました。2位に中村大輝、3位にハーフィズ・アズマン、4位に仲村優佑が続きました。
レース2は、中村大輝が混戦から抜け出して会心の優勝。2位はホームグランプリとして迎えたウォラフォード・ニャンサクホンサクが表彰台に上がりました。3位にはアズマンが入り、2レース連続で表彰台を獲得しました。仲村優佑はトップ争いに加わるも、転倒に巻き込まれて16位でチェッカーを受けました。
高橋裕紀(スーパースポーツ600cc 優勝/優勝)
「3月にこの場所で行われたのレースで優勝しています。そのときにレイアウトがおもしろく、印象がとてもよかったので、自信を持って挑みました。3月のレースではピレリタイヤを装着していましたが、今回はダンロップだったため、セットアップを考え、レースウイークを通して詰めていきました。1レース目は、理想的なレース展開で優勝できました。2レース目は、無理をすれば、逃げたラタポン(ウイライロー)を追えました。ただ、路面温度が高かったため、リスクを冒すよりも、後半に勝負をしようと考えていたところ、彼が転倒してしまいました。残り2戦、チャンピオンを目指してはいますが、そのことを意識せず、一つひとつのレースを大事に戦っていきたいです」
小山知良(スーパースポーツ600cc 3位/2位)
「トップ争いはできているのですが、なかなか勝てないです。今回は優勝を目指していましたが届きませんでした。両レースともホールショットを奪い、いいペースで走れてはいたのですが。ガソリンに異物が入っていたようで、ポンプが詰まり、ストレートで伸びなかったです。レース2は、改善して挑んだのですが、芳賀選手とのバトルをしている間に、高橋選手が逃げてしまいました。それでも、両レースで表彰台に上がれたのでよかったです。今回は鈴鹿のレースで使用したエンジンをそのまま持ち込みましたが、次戦ではもう一度、しっかり見直して挑みたいです」
中村大輝(アジア・ドリーム・カップ 2位/優勝)
「初めてのサーキットですが、走り初めてすぐに、自分の得意なコースだと感じました。そのため、自信を持って走り、コースレコードを更新してポールポジションを獲得できました。レース1はトップ争いをしながらも勝つことができず、とても悔しかったです。勝ったムクラダ(サラプーチ)選手は、地元ということもあり、ものすごく盛り上がっていました。そのため、絶対に勝ちたいと思いました。レース2は、苦手部分の克服を目標に走りました。克服することができ、2位を引き離して勝てました。僕にとっては、とても大きな自信につながるレースになりました」
ムクラダ・サラプーチ(アジア・ドリーム・カップ 優勝/リタイア)
「家族や友人の前で勝てました。ここで優勝することは目標であり、それを達成できたことはとても誇らしく、信じられないほどうれしいです。レース序盤に、これまでにないほど積極的に攻め、ライバルを引き離したいと思いました。レースはとても激しく、優勝は難しいものでした。けれども、自分を信じ、努力が必ず報われると思い、最後まで走りました」
仲村優佑(アジア・ドリーム・カップ 4位/16位)
「セットアップに悩み、思うようにレースウイークを過ごせませんでした。両レースでトップ争いができたのですが、レース1は表彰台にも届かず、とても悔しかったです。レース2では、そんな思いをしないようにと思っていたのですが、転倒に巻き込まれてしまいました。再スタートはできましたが、残念な結果に終わりました。イコールコンディションで言い訳はできないので、次はしっかりセットアップを詰めて、残りのレースをすべて勝つつもりで走ります」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 72 | 高橋裕紀 | Honda | 16 | 26'43.824 |
2 | 59 | ラタポン・ウイライロー | Honda | 16 | +6.571 |
3 | 71 | 小山知良 | Honda | 16 | +9.377 |
4 | 33 | A.ユディスティラ | カワサキ | 16 | +17.185 |
5 | 76 | 伊藤勇樹 | ヤマハ | 16 | +17.218 |
6 | 30 | A.サムーン | ヤマハ | 16 | +17.730 |
7 | 1 | ザクゥアン・ザイディ | Honda | 16 | +18.086 |
9 | 20 | ディマス・プラタマ | Honda | 16 | +18.472 |
11 | 27 | アンディ・ファリド・イズディハル | Honda | 16 | +20.581 |
12 | 93 | 羽田大河 | Honda | 16 | +23.524 |
15 | 82 | スハタイ・チャンサップ | Honda | 16 | +37.526 |
18 | 79 | ポンペーラ・カナハップ | Honda | 16 | +41.606 |
DNF | 86 | アクマル・ヒスヴァム | Honda | 12 | +4Laps |
DNF | 91 | ジャクリット・サワンサワット | Honda | 7 | +9Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 72 | 高橋裕紀 | Honda | 16 | 26'50.020 |
2 | 71 | 小山知良 | Honda | 16 | +8.487 |
3 | 33 | A.ユディスティラ | カワサキ | 16 | +8.913 |
4 | 76 | 伊藤勇樹 | ヤマハ | 16 | +9.537 |
5 | 27 | アンディ・ファリド・イズディハル | Honda | 16 | +11.707 |
6 | 93 | 羽田大河 | Honda | 16 | +13.991 |
7 | 1 | ザクゥアン・ザイディ | Honda | 16 | +14.236 |
11 | 20 | ディマス・プラタマ | Honda | 16 | +15.700 |
17 | 82 | スハタイ・チャンサップ | Honda | 16 | +35.323 |
22 | 59 | ラタポン・ウイライロー | Honda | 16 | +58.284 |
23 | 86 | アクマル・ヒスヴァム | Honda | 16 | +1'29.170 |
DNF | 91 | ジャクリット・サワンサワット | Honda | 11 | +5Laps |
DNF | 79 | ポンペーラ・カナハップ | Honda | 0 | +16Laps |
順位 | No. | ライダー | 国・地域 | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 18 | ムクラダ・サラプーチ | タイ | 8 | 16'55.889 |
2 | 1 | 中村大輝 | 日本 | 8 | +0.186 |
3 | 2 | ハーフィズ・アズマン | マレーシア | 8 | +0.728 |
4 | 7 | 仲村優佑 | 日本 | 8 | +0.775 |
5 | 9 | ヨガ・ディオ・シャクプトラ | インドネシア | 8 | +1.048 |
6 | 17 | ウォラフォード・ニャンサクホンサク | タイ | 8 | +1.099 |
7 | 10 | フェブリアンシャー | インドネシア | 8 | +1.303 |
8 | 3 | ココ・タダチ | フィリピン | 8 | +1.459 |
9 | 13 | ブロック・パーソン | オーストラリア | 8 | +1.708 |
10 | 5 | ゾウシェン・ジュンジー | 中国 | 8 | +2.068 |
11 | 4 | アルシャド・ルシュディ・シャハルム | シンガポール | 8 | +5.037 |
12 | 12 | ロバート・マシュー・ラモス | フィリピン | 8 | +5.554 |
13 | 6 | サラス・シャンカル・クマ | インド | 8 | +5.573 |
14 | 8 | サイフル・アズハリー | マレーシア | 8 | +12.991 |
15 | 15 | ハリ・キシュナン・ラヤゴパラン | インド | 8 | +25.673 |
16 | 11 | ハスロイ・オスマン | シンガポール | 8 | +25.902 |
17 | 16 | セシュー・ラジブ | インド | 8 | +26.414 |
18 | 19 | リー・イェン・チン | 台湾 | 8 | +26.473 |
順位 | No. | ライダー | 国・地域 | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | 中村大輝 | 日本 | 8 | 16'54.874 |
2 | 17 | ウォラフォード・ニャンサクホンサク | タイ | 8 | +1.441 |
3 | 2 | ハーフィズ・アズマン | マレーシア | 8 | +1.791 |
4 | 9 | ヨガ・ディオ・シャクプトラ | インドネシア | 8 | +2.094 |
5 | 5 | ゾウシェン・ジュンジー | 中国 | 8 | +2.696 |
6 | 6 | サラス・シャンカル・クマ | インド | 8 | +10.232 |
7 | 15 | ハリ・キシュナン・ラヤゴパラン | インド | 8 | +10.304 |
8 | 13 | ブロック・パーソン | オーストラリア | 8 | +10.377 |
9 | 3 | ココ・タダチ | フィリピン | 8 | +10.268 |
10 | 4 | アルシャド・ルシュディ・シャハルム | シンガポール | 8 | +10.796 |
11 | 8 | サイフル・アズハリー | マレーシア | 8 | +12.850 |
12 | 11 | ハスロイ・オスマン | シンガポール | 8 | +20.915 |
13 | 16 | セシュー・ラジブ | インド | 8 | +21.183 |
14 | 19 | リー・イェン・チン | 台湾 | 8 | +31.678 |
15 | 12 | ロバート・マシュー・ラモス | フィリピン | 8 | +32.303 |
16 | 7 | 仲村優佑 | 日本 | 8 | +42.397 |
DNF | 18 | ムクラダ・サラプーチ | タイ | 7 | +1Lap |
DNF | 10 | フェブリアンシャー | インドネシア | 6 | +2Laps |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | 高橋裕紀 | Honda | 127 |
2 | 小山知良 | Honda | 117 |
3 | 伊藤勇樹 | ヤマハ | 91 |
4 | A.ユディスティラ | カワサキ | 87 |
5 | ディマス・プラタマ | Honda | 78 |
6 | ラタポン・ウイライロー | Honda | 65 |
7 | ファドリ・イマムディン | Honda | 63 |
10 | ザムリ・ババ | Honda | 45 |
13 | ジャクリット・サワンサワット | Honda | 35 |
16 | 羽田大河 | Honda | 24 |
19 | スハタイ・チャンサップ | Honda | 20 |
20 | ザクゥアン・ザイディ | Honda | 18 |
21 | アンディ・ファリド・イズディハル | Honda | 16 |
24 | 大久保光 | Honda | 11 |
26 | ドヴィ・サトリア | Honda | 4 |
29 | 川口篤史 | Honda | 2 |
33 | ポンペーラ・カナハップ | Honda | 0 |
37 | アクマル・ヒスヴァム | Honda | 0 |
順位 | ライダー | 国・地域 | 総合ポイント |
---|---|---|---|
1 | ムクラダ・サラプーチ | タイ | 136.5 |
2 | 中村大輝 | 日本 | 126.5 |
3 | 仲村優佑 | 日本 | 118.5 |
4 | ヨガ・ディオ・シャクプトラ | インドネシア | 73.5 |
5 | ハーフィズ・アズマン | マレーシア | 69 |
6 | ウォラフォード・ニャンサクホンサク | タイ | 60.5 |
7 | ココ・タダチ | フィリピン | 57 |
8 | フェブリアンシャー | インドネシア | 54.5 |
9 | アルシャド・ルシュディ・シャハルム | シンガポール | 53 |
10 | ゾウシェン・ジュンジー | 中国 | 47 |
11 | サイフル・アズハリー | マレーシア | 41 |
12 | ブロック・パーソン | オーストラリア | 41 |
13 | ロバート・マシュー・ラモス | フィリピン | 36 |
14 | サラス・シャンカル・クマ | インド | 28 |
15 | ハスロイ・オスマン | シンガポール | 22 |
16 | ハリ・キシュナン・ラヤゴパラン | インド | 18 |
17 | リー・イェン・チン | 台湾 | 7 |
18 | ヤーデン・グナヴァデナ | スリランカ | 6 |
19 | セシュー・ラジブ | インド | 4 |