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アジアロードレース選手権

round 03

SCHEDULE

July 4/5 2015, RACE Asia Road Racing Championship Japan

日本日本

SS600はレース1で小山知良が2位。レース2は高橋裕紀と小山が1-2フィニッシュ アジアドリーム エンデュランス レースは中村大輝/仲村優佑組が7位に

2015年7月4日(土)、5日(日)・決勝  会場:鈴鹿サーキット(5.807km)
天候:決勝1日目/雨、決勝2日目/晴れ  気温:決勝1日目/23.2℃、決勝2日目/22.3℃

アジアロードレース選手権の第3戦が、三重県・鈴鹿サーキットで開催されました。今回のアジアドリームカップは、鈴鹿サンデーロードレースの一戦として開催。アジアドリーム エンデュランス レースとして、日曜日に行われたため、通常とは異なるスケジュールで進められました。また、スーパースポーツ(SS)600は、土曜日にレース1が、日曜日にレース2が行われました。

  • 高橋裕紀高橋裕紀
  • 高橋裕紀(#72)高橋裕紀(#72)
  • 小山知良(左)、高橋裕紀(右)小山知良(左)、高橋裕紀(右)
  • ディマス・プラタマ(#20)、小山知良(#71)ディマス・プラタマ(#20)、小山知良(#71)
  • 中村大輝/仲村優佑組(#117)、ウォラフォード・ニャンサクホンサク/ムクラダ・サラプーチ組(#112)、ヨガ・ディオ・シャクプトラ/フェブリアンシャー組(#113)中村大輝/仲村優佑組(#117)、ウォラフォード・ニャンサクホンサク/ムクラダ・サラプーチ組(#112)、ヨガ・ディオ・シャクプトラ/フェブリアンシャー組(#113)
  • アピワット・ウォンタナノン(#24)、ナカリン・アティラプバパト(#41)アピワット・ウォンタナノン(#24)、ナカリン・アティラプバパト(#41)
  • ナカリン・アティラプバパト(左)、アピワット・ウォンタナノン(右)ナカリン・アティラプバパト(左)、アピワット・ウォンタナノン(右)

SS600のポールポジション(PP)は高橋裕紀(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)。チームメートのザムリ・ババは、前戦インドネシア大会のクラッシュにより入院中のため、欠場となりました。レース1は、雨が断続的に降る難しいコンディションとなりました。ホールショットは芳賀紀行(スズキ)が奪いますが、高橋は、すぐにトップを奪い返してレースをリード。その後、独走体制を築こうとしますが、雨が強くなり、逆バンクにできた水たまりで転倒してしまいます。なんとか再スタートしますが、そのままピットへと戻りました。最終的に、伊藤勇樹(ヤマハ)が勝利。激しい2番手争いを小山知良(T.Pro Yuzy Honda)が制し、3位に芳賀が入りました。

レース2は、芳賀がホールショット。S字で高橋が前に出ますが、130Rで伊藤がトップを奪い、伊藤、高橋、稲垣誠(ヤマハ)、芳賀、小山の5台によるトップ争いに。その後、伊藤と高橋、稲垣が集団から抜け出し、芳賀をパスした小山が追う展開となります。7ラップ目には、小山がトップ集団に追いつき、4台がトップを争いました。8ラップ目の130Rで、高橋が伊藤を捕らえてトップに立ち、そのまま逃げきり優勝。最終ラップで小山が伊藤をパスし、2位でチェッカーを受けました。3位には伊藤が入りました。

今回のアジアドリームカップ(ADC)は、2時間の耐久レースとなりました。ADCライダーは国別で2人1チームとなり、10チームが参戦。今回は耐久レースのため、予選の結果もポイントランキングに加算されます。予選では、前田誠司/岡田善治組(Hybrid&MarutomiAuto with TTS RacingTeam)がPP、ADCに参戦中のライダーのトップは、中村大輝/仲村優佑組(Asia Dream Cup Racing Team Japan)で4番手につけました。

10時30分に伝統のル・マン式スタートが切られました。スタート時はウエットコンディションで、転倒車が多く出ましたが、路面は次第に乾いていきます。ホールショットを奪った埜口遥希/渡辺瑛貴組(56RACING)がそのまま先頭を走りますが、3ラップ目に長谷川聖/村田憲彦組(CLUB Y's & co.)がトップに。その後はピットインして、給油とライダー交代を終えた前田/岡田組が前に出ます。前田/岡田組は、そのままトップの座を守りきり優勝。2位には安冨成士/福井宏至組(3601MotorSports+SAMURAI FACTORY)、激しい3位争いを制したのは久保直諒/西澤耕治組(kurodaya)でした。中村/仲村組は最終ラップのシケインで転倒してしまいますが、再スタートして7位に入り、ADCライダーのトップでレースを終えました。

コメント

高橋裕紀(スーパースポーツ600cc リタイア/優勝)
「レース1は、欠場しているザムリ(ババ)のため、そのことで沈んでいるチームのためにも、絶対に勝ちたいという気持ちが強すぎて、大きなミスを犯してしまいました。レース2は勝たなければならないという思いとともに、転べないという気持ちがあり、それをコントロールして勝つことができました。次戦も優勝を目指します」

小山知良(スーパースポーツ600cc 2位/2位)
「雨は嫌いではないですが、今回の予選は氷の上を走っているような状況で、決勝前に大きくマシンのセットアップを変えたのが、レース1で奏功しました。レース2は高橋選手が強く、届きませんでした。とはいえレース2は、Hondaで1-2フィニッシュできてうれしいです。次戦で優勝するために、いろいろと考えて挑みたいです」

中村大輝(アジアドリーム エンデュランス レース 7位)
「鈴鹿レーシングスクールに在籍していたので、ここはホームコースです。コースへの不安はなかったのですが、ウォームアップランで転倒してしまったので、前半は慎重になり、トップグループに離されてしまいました。ウエットコンディションの難しい状況でしたが、その中で慎重に追い上げることができたと思います。チャンピオンが目標ですので、残りのラウンドでランキングトップに立てるようにしたいです」

仲村優佑(アジアドリーム エンデュランス レース 7位)
「昨年ライセンスを取ったばかりで、鈴鹿でのレースは3度目です。ライダー交代してから強く雨が降り出して滑りやすくなったので、ペースを抑えて、コースコンディションが落ち着いてからペースを上げました。最終ラップは、1つでも順位を上げたいと思ってバトルをしていたら、弾かれるように転倒してしまいました。それでも、コースに復帰できてよかったです。今後もチャンピオン目指していきます」

中野真矢(アジア・ドリーム・カップ トレーナー)
「今回は耐久レースということで、国同士でチームを作り、経験を積ませることが目的でした。ピット作業も、それぞれのチームで協力して進めました。慣れないことですし、コンディションも難しく、転倒車が出てバタバタした部分もありましたが、多くを学べました。大きなケガをするライダーはおらず、無事に終えられてよかったです」

決勝リザルト

スーパースポーツ 600cc(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
176伊藤勇樹ヤマハ1332'16.873
271小山知良Honda13+7.360
341芳賀紀行スズキ13+8.676
420ディマス・プラタマHonda13+22.897
523H.ヌールカワサキ13+25.068
619M.エイチソンヤマハ13+25.440
 
839大久保光Honda13+43.700
1436川口篤史Honda13+1'28.580
DNF93羽田大河Honda8+5Laps
DNF72高橋裕紀Honda7+6Laps
DNF59ラタポン・ウイライローHonda5+8Laps
DNF82スハタイ・チャンサップHonda1+12Laps
DNS86アクマル・ヒスヴァムHonda0 -
スーパースポーツ 600cc(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
172高橋裕紀Honda1329'04.409
271小山知良Honda13+1.450
376伊藤勇樹ヤマハ13+1.810
418稲垣誠ヤマハ13+8.757
541芳賀紀行スズキ13+19.875
619M.エイチソンヤマハ13 +21.954
 
720ディマス・プラタマHonda13+24.139
1182スハタイ・チャンサップHonda13+38.971
1339大久保光Honda13+48.044
2036川口篤史Honda13+1'28.003
2493羽田大河Honda11+2Laps
DNF59ラタポン・ウイライローHonda1+12Laps
DNS86アクマル・ヒスヴァムHonda0 -
アジアドリーム エンデュランス レース
順位 No. ライダー 国・地域 周回数 タイム/差
1 6前田誠司/岡田義治 日本/日本 422:01'26.884
2 361安冨成士/福井宏至日本/日本42 +2.082
3 19久保直諒/西澤耕治日本/日本42 +20.037
4 36長谷川聖/村田憲彦日本/日本42 +:20.120
5 16櫻井芽依/片山千彩都日本/日本42 +1'00.849
6 54田尻悠人/菅原陸日本/日本42 +1'37.233
7 117中村大輝/仲村優佑日本/日本42 +2'19.836
8 120 ブロック・パーソン/富田一輝 オーストラリア/日本42 +2'35.660
9 15中谷亜加音/神田征司日本/日本42 +2'37.234
10 47滝かおる/徳留真紀日本/日本 41 +1Lap
11 113ヨガ・ディオ・シャクプトラ/フェブリアンシャー インドネシア/インドネシア41 +1Lap
12 28森中忍/大野英樹日本/日本41 +1Lap
13 30森真/榎森忠仁日本/日本41 +1Lap
14 52鈴木慎吾/金城睦英日本/日本41 +1Lap
15 112ウォラフォード・ニャンサクホンサク/ムクラダ・サラプーチ タイ/タイ41 +1Lap
16 75高木誠/楠本晃一日本/日本41 +1Lap
17 101今井幸介/森田純平日本/日本41 +1Lap
18 39岸本修/岡田純一日本/日本41 +1Lap
19 61 はらだゆうへい/隣淳二日本/日本41 +1Lap
20 111 ハーフィズ・アズマン/サイフル・アズハリー マレーシア/マレーシア41 +1Lap
21 115 サラス・シャンカル・クマ/ハリ・キシュナン・ラヤゴパラン インド/インド41 +1Lap
22 72 矢野浩/岩本有司日本/日本 41 +2Laps
23 45 田中翔/浜本正博日本/日本 41 +2Laps
24 116 セシュー・ラジブ/ヤーデン・グナヴァデナ インド/スリランカ40 +2Laps
25 73金山和弘/高林とうる日本/日本40+2Laps
26 38 大見及/高橋重範日本/日本40+2Laps
27 83 水谷浩也/遠藤翔太日本/日本40+2Laps
28 14 今井一欽/山崎俊日本/日本40+2Laps
29 119リー・イェン・チン/ゾウシェン・ジュンジー 台湾/中国40+2Laps
30 35渡辺素久/芝井賢一日本/日本40+2Laps
31 7牛場一磨/馬場悠光日本/日本 39 +3Laps
32 69永井一幸/和田寿之日本/日本 38 +4Laps
33 20宇佐美有年/前田義生日本/日本38 +4Laps
34 63土居敏也/樋口大介日本/日本38 +4Laps
35 51鍋山邦彦/寺岡利彦日本/日本38 +4Laps
36 27橋村晴史/島ア裕司日本/日本38 +4Laps
37 56埜口遥希/渡辺瑛貴日本/日本 37 +5Laps
38 41佐藤良雄/田頭譲二日本/日本 36 +6Laps
39 44下農知司/近藤一世日本/日本 34 +8Laps
40 17桐石世奈/桐石瑠加日本/日本 31 +11Laps
DNF 118アルシャド・ルシュディ・シャハルム/ハスロイ・オスマン シンガポール/シンガポール 40 +2Laps
DNF 114ココ・タダチ/ロバート・マシュー・ラモス フィリピン/フィリピン 36 +6Laps
DNF 60 板野信男/渡辺たいき日本/日本 26 +16Laps
DNF 48原田陽一/橋本隆司日本/日本 25 +17Laps
DNF 190 三谷信代/鍔田のぞみ日本/日本 23 +19Laps

ポイントスタンディング

ライダー(スーパースポーツ 600cc)
順位 ライダー マシン 総合ポイント
1小山知良Honda81
2高橋裕紀Honda77
3伊藤勇樹ヤマハ67
4ディマス・プラタマHonda66
5ファドリ・イマムディンHonda63
6A.ユディスティラカワサキ58
 
7ラタポン・ウイライローHonda45
8ザムリ・ババHonda45
11ジャクリット・サワンサワットHonda35
16スハタイ・チャンサップHonda19
19大久保光Honda11
20羽田大河Honda10
24ドヴィ・サトリアHonda4
28川口篤史Honda2
30アクマル・ヒスヴァムHonda0
32ポンペーラ・カナハップHonda0
ライダー(アジア・ドリーム・カップ)
順位 ライダー 国・地域 総合ポイント
1ムクラダ・サラプーチタイ111.5
2仲村優佑日本105.5
3中村大輝日本81.5
4ヨガ・ディオ・シャクプトラインドネシア49.5
5フェブリアンシャーインドネシア45.5
6アルシャド・ルシュディ・シャハルムシンガポール42
7ココ・タダチフィリピン42
8ハーフィズ・アズマンマレーシア37
9サイフル・アズハリーマレーシア34
10ロバート・マシュー・ラモスフィリピン31
11ウォラフォード・ニャンサクホンサクタイ30.5
12ゾウシェン・ジュンジー中国30
13ブロック・パーソンオーストラリア26
14ハスロイ・オスマンシンガポール18
15サラス・シャンカル・クマインド15
16ハリ・キシュナン・ラヤゴパランインド8
17ヤーデン・グナヴァデナスリランカ6
18リー・イェン・チン台湾5
19セシュー・ラジブインド1