Round09アメリカアトランタ

2020年2月29日(土)・決勝

会場 : メルセデスベンツ・スタジアム

第9戦 アトランタ

ロクスンが優勝、ポイントリーダーに並ぶ

MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS/FIM世界選手権第9戦が、アトランタで開催されました。メルセデスベンツ・スタジアムでの開催は3年目となりますが、最新鋭の多目的ドームはアトランタの象徴としてすっかり定着したようです。また今年は、ジョージア・ドームの跡地を挟んで近接するワールド・コングレス・センターが、動線も再整備され屋内パドックとして復活。ピットパーティーの時間帯には、多くのファンで賑わっていました。

今大会は17時にヒートレースが始まるイブニングスケジュールが採用されているため、プラクティスと計時予選が午前中から行われました。意欲的にタイムアタックを敢行したケン・ロクスン(Team Honda HRC)は、50秒514を記録して2番手をゲット。3番手には前戦でポールポジションを獲得した、ジャスティン・ヒル(Smartop/Bullfrog Spas/MotoConcepts Honda)が、50秒921で続きました。

予選ヒートレース1では、ロクスンが好スタートからリーダーとなってトップフィニッシュ。僚友のジャスティン・ブレイトン(Team Honda HRC)も3位に入り、メインレースに対する期待が高まりました。

450SXメインレースでは、ホールショットを取ったロクスンが早々とリードを広げました。マーティン・ダバロス(KTM)を挟んで、ヒルとビンス・フリージー(Smartop/Bullfrog Spas/MotoConcepts Honda)による3、4番手争いが続きます。ブレイトンは、スタート8番手から中団の混戦に飲み込まれ、しばらく10番手付近を走行しました。

10分を経過した時点で、ロクスンは約10秒のアドバンテージを蓄え、完全にレースの主導権を握りました。後半に差しかかると、ランデブー走行を続けていた2台のCRF450Rの後方に、ジャスティン・バーシア(ヤマハ)、クーパー・ウェブ(KTM)が迫り、ヒルとフリージーはポディウム圏外に後退しました。ブレイトンは16周目の転倒で12位。ロクスンは独走状態を保ったまま、今シーズン3勝目を挙げることとなりました。

全17戦からなるシリーズのちょうど中間地点を折り返した現在、ロクスンは今大会4位にとどまったポイントリーダーのイーライ・トーマック(カワサキ)に同点で並んでいます。

なお、250SXイーストでは、ディフェンディングチャンピオンのチェイス・セクストン(Geico Honda)が2連勝を飾りました。ルーキーの下田丈(Geico Honda)は、スタート12番手から猛然と追い上げて5位に入賞。スーパークロスにデビューして3戦目でありながら、早くもシングルフィニッシュを達成しています。

コメント

ケン・ロクスン(優勝)ケン・ロクスン 「勝てば勝つほど喜びが増幅され、楽しさも毎回アップしています。今大会の経過にはとても満足していますし、再度レッドプレートを付けられるので最高の気分です。今回のようなイブニングスケジュールは、朝型の自分には合っていますし、午前中から走り出すのも全然苦になりません。むしろメインレースが早く終われば、土曜の最終フライトに間に合いますし、自分の家に帰って眠れた方がいいでしょう。特に優勝した翌日の目覚めは最高です。このところ何戦か厳しいレースが続いていましたが、ダメージを最小限に食い止めることができました。その成果は非常に大きくて、今日のような状況下でも好成績を残せました。混乱をすり抜けて7ポイントのビハインドをばん回した今、同点ながらポイントリーダーに返り咲きました。チャンピオン争いはまだまだ続きます」

ジャスティン・ブレイトン(12位)ジャスティン・ブレイトン 「今回のリザルトにはとてもがっかりしています。不運の連鎖が止まらないようですね。先週は転倒続きできつかったので、今週は身体を回復させるためにベストを尽くしました。金曜のプレスデーも感触がよく、予選もまずまずでしたし、ヒートレースでは好スタートを切って3位でフィニッシュしました。メインレースでは混乱に巻き込まれたくなかったのですが、残念ながら思い通りにはなりませんでした。スタートはそれほどよくなかったのですが、ほかの選手にぶつけられて後退し、後半にサンドセクションで転倒しました。スピードはあるのに、なかなかリザルトに結びつきません。もっとスタートで前に出て、混戦から逃れられるように集中したいと思います」

エリック・キーホー(Team Honda HRC監督) 「最高の気分です。今日はまるで練習コースでのケニー(・ロクスン)の一日を見ているようでした。スタートから飛び出し、ハイペースを保ち、フィニッシュまで力強く走りきりました。このようなパフォーマンスは、ものすごい自信につながったはずです。ジャスティンに関しては、残念ながら転倒以外にもいろいろあり、厳しい大会となってしまいました。これまでも申し分のないスピードを披露していますし、あと少し問題をクリアできれば、彼にふさわしいリザルトが得られるでしょう」

450SX リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
194ケン・ロクスンHonda21'33.221
251J.バーシアヤマハ+13.612
31C.ウェブKTM+16.719
43E.トーマックカワサキ+17.241
537M.ダバロスKTM+19.771
646ジャスティン・ヒルHonda+23.372
827マルコム・スチュワートHonda+29.198
964ビンス・フリージーHonda+30.785
1210ジャスティン・ブレイトンHonda+41.629
1522チャド・リードHonda+1Lap

450SX ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
13E.トーマックカワサキ200
294ケン・ロクスンHonda200
351J.バーシアヤマハ177
41C.ウェブKTM176
521J.アンダーソンハスクバーナ151
627マルコム・スチュワートHonda137
846ジャスティン・ヒルHonda127
910ジャスティン・ブレイトンHonda116
1464ビンス・フリージーHonda96
1722チャド・リードHonda39
2449クリス・ブローズHonda18
3182ケイド・アウンテンリーツHonda3
3467ジェリー・ロビンHonda1

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