Round02アメリカヒューストン

2018.01.13(土)・決勝

会場:NRG Stadium

ロクスンが2位表彰台に登壇
シーリーは4位フィニッシュ

Monster Energy AMA Supercross/FIM世界選手権の第2戦が、ヒューストンのNRGスタジアムで行われました。ここ数年のレースカレンダーでは、シーズン序盤戦はアメリカ西海岸にとどまることが多かったのですが、今年は早々と内陸のテキサス州に舞台を移すこととなりました。アナハイム、サンディエゴ、オークランドなどでの大会はオープンエアの野球場で行われますが、NRGスタジアムは開閉式ルーフを備えたフットボール用スタジアム。長方形のフロアに合わせたコースレイアウトは、中部や東部で開催されるスーパークロスの典型と言えるものです。

予選では、Team Honda HRCのケン・ロクスンとコール・シーリーが1-2フィニッシュを飾ります。トップのロクスンとそれを追走するシーリーが、テール・トゥ・ノーズの状態をキープしたまま3位以下に大差をつけたこともあり、メインレースでも揃って好成績が期待できるというムードが、ここで一気に高まりました。特にロクスンは長期欠場からのカムバックという事情もあり、前戦アナハイムでのタイムアタック1位、今回の予選1位という成績は、その復調を示すものでした。

メインレースでは、好スタートを切って2番手につけたロクスンが、2周目にジャスティン・バーシア(ヤマハ)をかわしてトップに躍り出ます。一時はマージンを3秒ほど蓄え、今季初優勝を匂わせる快走を披露するも、バーシアに替わってジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)から追撃を受けると、15周目からは2番手に下がって周回を重ねていきました。

一方、シーリーは5番手スタートから3番手までポジションを上げ、表彰台圏内を走行しました。19周目にバーシアに先行を許してしまったものの、その後はポジションを守りフィニッシュ。レース後半は路面にギャップが増えたため、シーリーだけでなくロクスンも、ペースを抑えた走りに切り替えていました。

最終的にロクスンが2位、シーリーが4位と、転倒や負傷が多発しがちなシーズン序盤の戦い方としては十分すぎる結果となりました。慎重な構えで今季初めての表彰台に立ったロクスンは、この結果によりポイントランキング2位に躍進しています。

コメント

ケン・ロクスン(2位)
「チームにとって、とてもいい週末でした。復帰してからまだ2レース目なのに、チームに表彰台フィニッシュをプレゼントできた喜びで、すごく興奮しています。もちろん勝てたらもっとうれしかったのですが、今日はジェイソン・アンダーソン(ハスクバーナ)がずっと乗れていたので、無理に攻めて愚かなミスを犯すようなつもりはありませんでした。予選でも決勝でもスタートがうまく決まったので、あとはクレバーに走るように心掛けました。ジャスティン・バーシア(ヤマハ)とジェイソンを相手に、結構競り合いましたが、クリーンなバトルで楽しかったです。今回のコースレイアウトはよかったですね。フットボール用スタジアムで走るのは久しぶりでしたが、オープンスペースが広く取ってありました。土がソフトだったので、ジャンプ地点では底が毎ラップ変化していました。みんなが同じラインを通ると、土が掘れてわだちがどんどん深くなり、コンクリートのフロアに達していた箇所があったほどです。難しい反面、とても楽しいコースでした。まだ2戦目ですが、すべてが計画通りで正しい方向に進んでいます。現時点ではこれ以上望むことなく、足るを知るという心境です」

コール・シーリー(4位)
「バーシアの反撃を許してはいけなかったので、その点はちょっとがっかりですが、客観的に4位は上出来だと思っています。今回はもっと成績が悪かったライダーもいるので、そんなに不満はありません。ジャスティンに抜き返されたあとは、リズムが乱れて自分のラインを使えなくなってしまったんです。それでも我々は順調に前進しているし、僕としても満足しています。ポディウムが自分の定位置だと思うので、早く登壇したいですね。今回はあと少しというところでした」

エリック・キーホー | Team Honda HRC監督
「今夜の成績は勝利に等しいものでした。ケンの表彰台登壇を目の当たりにできてなによりです。彼は計画通りに調子を上げているし、マシンやレース状況に対しても、徐々になじんできています。だから毎週、少しずつ目標に近づいて行くでしょう。我々の前にいるケンは、今までよりも経験を積んで成長した別人です。彼は今、長くつらい道のりの途中にいることを自覚しているし、冷静に力を蓄えて勢いを増しているところなのです。今回はコールも乗れていましたね。課題はまだまだありますが、シーズンが始まったばかりなのに早くも進化しています。スタートは開幕戦よりよかったし、予選ではいろいろなラインを試しながらアグレッシブに攻めていました。決勝ではバーシア攻略に必死になっていましたが、もう少しで勝てたものを落としたのが残念でした。何度かミスをしたのが原因なのですが、それでちょっとあわてたり、硬くなったりしたんでしょうね。今回のミスから学んだことを、次週に活かしてほしいと思います」

450SX リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
121J.アンダーソンハスクバーナ 21'02.261
294ケン・ロクスンHonda+03.244
351J.バーシアヤマハ+16.530
414コール・シーリーHonda+20.539
534W.パイクスズキ+23.622
610ジャスティン・ブレイトンHonda+26.024
106ジェレミー・マーティンHonda+43.200
1355ビンス・フリージーHonda+1Lap
15907ベン・ラメイHonda+1Lap
20722アダム・エンティクナップHonda+4Laps
22981オースティン・ポリテッリHonda+21Laps

450SX ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
121J.アンダーソンハスクバーナ49
294ケン・ロクスンHonda42
351J.バーシアヤマハ42
414コール・シーリーHonda36
534W.パイクスズキ36
610ジャスティン・ブレイトンHonda33
116ジェレミー・マーティンHonda25
1355ビンス・フリージーHonda20
16907ベン・ラメイHonda14
21722アダム・エンティクナップHonda5
25981オースティン・ポリテッリHonda1

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