ROUND 15

アメリカソルトレイクシティ Rice-Eccles Stadium 2017.04.22(土)・決勝

第15戦 ソルトレイクシティ

代役スポット参戦のクレイグがCRF450Rを駆り11位でフィニッシュ

前戦、MONSTER ENERGY AMA SUPERCROSS第14戦シアトルで負傷したコール・シーリー(Team Honda HRC)は、今回の第15戦も出走を見合わせることになりました。ソルトレイクシティではファンサービスに専念していたシーリーですが、現在は第16戦イーストラザフォードでの復帰を目指し、理学療法士のケアを受けながら準備中で、週明けにはライディングを始める予定になっています。

Team Honda HRCは今回、シーリーの代役としてクリスチャン・クレイグ(Geico Honda)を抜てきし、450SXクラスへのスポット出場が実現しました。クレイグは今シーズン、250SX東部シリーズに参戦中なので、CRF450Rでの出場は第15戦ソルトレイクシティのみ。第16戦(東部第8戦)イーストラザフォード、第17戦(東西混走第9戦)ラスベガスでは、本来の所属チームに戻ってCRF250Rを走らせます。

ソルトレイクシティでスーパークロスが開催されるのは、2013年以来4年ぶりのこと。会場のライス・エクルズ・スタジアムは、ユタ大学の構内にあるアメリカンフットボール場ですが、過去に雪が降る中でスーパークロスが行われたことが語り草となっています。

タイムドプラクティスが始まると、リーダーボードにクレイグのゼッケン48が表示されました。スーパークロス仕様のCRF450Rに乗る機会が3日間しかなかったにもかかわらず、クレイグは45秒757で予選6番手につけました。特にフープスでのスピードが際立っていて、450SXクラスのトップライダーと同等の速さで駆け抜けていました。

メインレースでは、1周目18番手から追い上げる展開になりましたが、クレイグは11番手までポジションをばん回。そのまま、主力ライダーを欠くHonda勢の中でトップフィニッシュを果たしました。

なおクレイグは、スーパークロスシーズン終了後、5月20日に開幕するLUCAS OIL AMA PRO MOTOCROSSシリーズ全12戦に、Team Honda HRCからCRF450Rで出場する予定となっています。

コメント

クリスチャン・クレイグ(11位)
クリスチャン・クレイグ 「今日はいい経験になりました。2012年と15年に出場したMONSTER ENERGY CUP(10月に開催されるオールスター戦)を除けば、スーパークロスで450に乗るのは今回が初めてだったので、このトップクラスの中で自分がどのあたりにランクされるのか分からず、手探りでした。だからあまり多くを期待していなかったのですが、トップ10には食い込みたいと考えていました。タイムドプラクティスで6位に入れたことは、上出来でとてもうれしかったです。ヒートレースでは最初のうちは硬くなり、いくつかミスをしてしまいました。緊張によって本領を発揮できなかったようです。結局、ヒートでは通過できず、セミファイナル4番手で決勝への切符を手にしました。メインレースではスタートに失敗しましたが、至るところで抜いたり、だれかのミスによってポジションをばん回していきました。450での練習はそんなにできていなかったので、目標の10位に近い11位は妥当な成績だと思います。250SXの15分プラス1周に慣れているので、450SXの20分プラス1周には参りました。メインレースの途中で、実際めまいがしたほどです。AMAナショナル450クラスでどのくらい活躍できるか、手応えを感じることができたレースでした。Team Honda HRCが与えてくれたこのチャンスに、僕自身わくわくしています」

ダン・ベトリー | Team Honda HRC監督
「全体的に振り返ってみると、今大会は悪くなかったと思います。個人的にはクリスチャンに10位以内のリザルトを期待していましたが、11位はほぼ目標達成ですし、我々のチームでの初レースということや、スタートで最後尾から3番目だったことを考えれば、見事な追い上げだったと思います。実際のところクリスチャンはよくやってくれました。予選タイムは6番手でしたし、あとはアグレッシブさを追求することです。ただし新しいライダーをチームに迎えるときは、レベルがどの辺にあるのか感じ取らないといけません。このレースに臨む前の平日の練習で、クリスチャンはマシンの感触を確かめることに専念していましたが、レース本番になればもっと攻めるのかと思っていました。いずれにしても、我々は今回の経験で得たものを昇華させ、アウトドアシーズンを実りあるものにするつもりです」

オスカー・ウィードマン | ケン・ロクスン担当→クリスチャン・クレイグ担当メカニック
「5月からLUCAS OIL AMA PRO MOTOCROSSに出場する際に、コンビを組むことになったクリスチャンと私にとって、今日は意思疎通を図るいい機会になりました。ライダーにとってもメカニックにとっても、新しい関係を築いてチームワークを発揮するには、お互いに微調整が必要になります。だから今回のようにスーパークロスであっても、クリスチャンと私がアウトドアモトクロスの開幕戦の前に、しっかりと1レースを経験できたことはよかったと思います。準備期間が十分でなかった割に、今夜のクリスチャンはうまく乗れていました。課題はスタートで、ほかにもセッティングを詰める必要がありますが、アウトドア開幕までには準備できているはずです」

450SX リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
13E.トーマックカワサキ21'26.246
21R.ダンジーKTM+06.386
321J.アンダーソンハスクバーナ+14.002
425M.ムスキャンKTM+18.026
533J.グラントカワサキ+20.430
622C.リードヤマハ+22.263
718D.ミルサップスKTM+34.313
84B.バゲットKTM+36.771
92C.ウェブヤマハ+43.481
1015D.ウィルソンハスクバーナ+44.637
1148クリスチャン・クレイグHonda+1Lap
1310ジャスティン・ブレイトンHonda+1Lap
1761ビンス・フリージーHonda+3Laps
19722アダム・エンティクナップHonda+4Laps

450SX ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
13E.トーマックカワサキ319
21R.ダンジーKTM316
325M.ムスキャンKTM270
421J.アンダーソンハスクバーナ228
514コール・シーリーHonda211
64B.バゲットKTM190
718D.ミルサップスKTM190
820B.ティックルスズキ167
922C.リードヤマハ158
1015D.ウィルソンハスクバーナ158
1210ジャスティン・ブレイトンHonda120
1661ビンス・フリージーHonda78
19800マイク・アレッシHonda59
2094ケン・ロクスンHonda51
2811カイル・チゾムHonda11
2948クリスチャン・クレイグHonda10
3180カデ・クラソンHonda10
32722アダム・エンティクナップHonda7
3640フレデリック・ノレンHonda2
41291カイル・ホワイトHonda1

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