語り継ぎたいこと 〜チャレンジの50年〜

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ミニ耕うん機・F200『こまめ』 / 1980

ミニでもバリバリ働く仕事機で、新市場を開拓

ミニ耕うん機・F200『こまめ』 / 1980

ミニ耕うん機の開発は長年の夢だった

1970年代後半、Hondaが1兆円企業の仲間入りを果たし、週休2日制を導入したころ、日本全体は高度成長期に当たり、世の中には"ゆとり"を求める兆しが見え始めていた。

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ミニ耕うん機市場を開拓したF200『こまめ』

このころ、汎用部門がHondaの第3の柱となり得るかの命運をかけて完成したMEエンジンが立ち上がった。その100万台構想を受けて、G100エンジン搭載商品企画の一つであるミニ耕うん機の開発指令を受けたのが、齋藤軍二であった。彼は入社以来、主に中・大型の耕うん機の開発を担当してきた。

30歳代で初めてLPLとしてミニ耕うん機の開発に携わった齋藤は、もともと汎用(耕うん機)をやりたくてHondaに入社したという経歴を持っていた。それもクボタやヤンマーなどのやっている、大型の業務用のものでなく、あくまでもアマチュア的・ホビー的なものにこだわっていた。彼にとって、このミニ耕うん機の開発こそ、長年の自分の夢をかなえる絶好の機会となったのである。

世界的に見ても農業の先細り感が進む反面、家庭菜園などへのニーズが膨らむといった傾向が見え始めていた。
一方、Hondaでも芝刈機(HR21)への進出に伴って、ローン・アンド・ガーデン販売網が構築されつつある時期でもあった。

こういった背景を踏まえて、齋藤はミニ耕うん機に対しては農業用途を捨て、『アマチュア・ホビーガーデン用の入門機』という基本コンセプトを固めた。スコップやクワからの移行者をターゲットにした新規ユーザーの獲得という、明確な狙いも定まったのである。たまたま身近にいる人が家庭菜園をやっていて、常々、
「小さくてかわいい耕うん機があったらいいね」
という声を耳にしていたことも、齋藤の気持ちに弾みを付けていたのである。

Hondaのチャレンジングスピリット

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