語り継ぎたいこと 〜チャレンジの50年〜

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ホンダマチック・トランスミッション / 1968

独自のアイデアで道を切り拓いた画期的な自動変速装置

ホンダマチック・トランスミッション / 1968

AT化の流れを阻む特許の壁

1960年代、アメリカに始まるモータリゼーションの発達を促した要因の一つに、AT(Automatic Transmission)車の存在が挙げられる。3つのペダルを2本の足で操作する煩わしさからドライバーを開放し、だれにでも容易にドライブを楽しめるようにしたことが、自動車を広く普及する原動力となったのである。

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軽自動車として初めてのフルオートマチック車を実現したN360ATのトランスミッションとエンジン

既に1960年代後半には、キャデラックやリンカーンといった高級車では100%、シボレーやフォードなどの大衆車もほとんどがAT車となり、アメリカ市場での普及率は80%に迫る勢いであった。
これに対して、モータリゼーションの黎明期であった日本では、その普及率は10%にも満たない状況であった。まだ自動車そのものが高価な時代であり、さらに価格の高くなるAT車は、一部の車種にしか搭載されていなかった。

また、AT車の開発においては、国内のクルマの排気量が小さいことも問題であった。どんな自動車でも、エンジンで得たエネルギーをタイヤに伝えるまでにはロスが生じるが、当時のATは効率が悪く、そのロスは非常に大きなものであった。そのため排気量が1500cc以上でなければ、動力性能的には厳しいと考えられていた。大排気量のアメリカ車には使えても、小型車や軽自動車にとっては、ATはまだまだ実用段階ではなかった。値段が高くて、走らない。それが日本でのATに対する一般的なイメージであった。

そのころHondaは、4輪事業に参入してまだ日も浅く、当然、4輪のAT車は開発されていない。4輪事業を軌道に乗せることに必死で、開発の余力がなかったこともあるが、車種に乗用車がなかったことにもよる。

しかし、アメリカがそうであったように、自動車のAT化は時代の流れであった。ところが、いざATを開発しようとすると、そこに一つの壁があった。それはATに張り巡らされた特許である。

ATに関する特許のほとんどは、アメリカのボルグ・ワーナー社(以降、BW社)によって握られており、その数は4万から5万件にも上ると言われていた。後に国内の自動車メーカーは、特許の厚い壁を前にして、それを回避するために、BW社との提携や合弁会社の設立を余儀なくされたのである。

そうした時代の中で、軽自動車N360の発売に向けて、HondaでもATの開発が動き始めていた。

Hondaのチャレンジングスピリット

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