オン / オフロード、両レースシーンで評判の高い台湾の自転車メーカー「GIANT」。
車輪の大きいレーシーな自転車のイメージが強い同メーカーだが、小径自転車の分野でもなかなかに面白いものを押し出してきている。
今回紹介するのは「MR20」。
第一印象は、高めのサドル、前傾ライディングポジションがスポーティな特性を主張している。
それは同様に「快速街乗りコンフォート」がセールスポイントのBD-1をほうふつとさせる。
装備面では、前後フルサスペンション、さらに標準で「SHIMANO 2200 8S」の16段変速ギアを搭載している。
そしてこの小径自転車の最大の特徴であり、最大のウリは「GIANT Mono-Brade 35mm」通称、前輪片持ちフォーク。
横からの写真では分かりにくいが、実はこの自転車、前輪を支えるフォークが一本しかない。
「それって大丈夫なん?」「なんで?」という声が聞こえてきそうだが、無論ちゃんとした理由があってこの片持ちフォークを採用している。
最大の理由は、折りたたみ時の車体幅をスリムにすることにある。こうすることでクルマへ積み込んだ時の横幅のかさばりを相当量に軽減できるのだ。
自転車に限らず、クルマへの積み込みで諸兄らが常日頃感じているのは高さもそうだが、一番悩まされるのは横幅ではないか?「あと数センチの積載幅があれば全部積めるのに・・・」という場面にはクルマ乗りならよく出会うことだろう。
このようにクルマの車載幅を意識し、フォーク一本分のスペースを提供することがMR20のクルマとの「イイ関係」なのである。
またこの前輪片持ちフォークは車体の軽量化にも貢献している。
言わずもがな、この前輪片持ちフォークを実現するためには相当な技術力を要する。
車輪片面に掛かる重量を上手く地面に避け、的確なハンドリングに対応するためのタイヤ追従性を持たせなくてはならないからだ。
GIANTのレースで培ってきた軽量化とボディバランス、剛性の研究がみごとにコンパクトサイクルの分野でも活きている証拠だ。
小生も実際にMR20に乗ってみたが、サスペンションをはじめ、車体のメカニズムひとつひとつが無駄なく機能している信頼性の高い走りを実感できた。フレームの剛性に関しても申し分無い印象だった。
かなり前傾のライディングポジションになるが、上記のようにしっかりとした技術バックボーンがあるので「疲れる」感じは無い。「快速街乗りコンフォート」の条件は充分に満たしていると言えよう。
これだけの高性能マシンながら、さらに驚くのはそのコストパフォーマンス。
MR20は\115,290(本体価格\109,800)、上位モデルのMR20 LITEは1kgもの大幅軽量化が図られて\141,540(本体価格\134,800)。
片持ちフォークの物珍しさに惹かれた人も、純粋にスポーティライディングに憧れる人も思い切って試して欲しい。期待を裏切らない走りと驚きのコストパフォーマンスに思わず即日購入も考えてしまうだろう。 |
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● MR20(マットシルバー) 115,290円 |
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● MR20LITE(マットグレイ) 141,540円 |
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| ■ これがGIANT Mono-Brade 35mm。本当に片方にしかフォークが付いていないことがよく分かる。 |
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| ■ 折りたたんでクルマに積んだ状態。若干高さはあるものの、やはりそのスリムさには驚く。 |
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